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2008 年度 実績報告書

コンパートメントモデルにおける薬物動態のラプラス空間上での代数方程式による解析

研究課題

研究課題/領域番号 19790881
研究機関九州大学

研究代表者

吉田 寛  九州大学, 大学院・数理学研究院, 特任准教授 (60401262)

キーワード代数 / 薬理 / 非平衡 / バイオイメージング / デグラトンマウス
研究概要

本研究では、まず、コンパァトメントモデルにおける薬理動態の解析を行った。手法の特色として、通常のTime domain(時間tの関数空間)上ではなく、ラプラス空間上で反応定数を決定する所がある。これにより、動脈血採取を回避する場合は、従来Time domain上では、非常に複雑だった式が、ラプラス空間上では、簡潔かつ厳密に表された。
本年度においては、導出した厳密な式による解析手順を確立した。その手順にしたがって、既存の論文上に存在するグラフのデータを用いて、その有効性を確かめた。
次に、コンパァトメントモデルと酵素反応ネットが絡む新しい系においても、上記の手法を適用した。その結果、従来から存在する定常状態を仮定した上でミカエリス・メンテン型に変形して解析する方法では扱えないような非平衡な系における解析が可能となった。この手法は、コンパァトメントモデルには収まらない薬理動態の解析を押し広げるものであった。更に、マウス中のDox動態において、Dox・TetR蛍光イメージング技術に応用した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (2件) 図書 (2件)

  • [学会発表] バイオイメージングにおける数式処理の応用2009

    • 著者名/発表者名
      吉田寛
    • 学会等名
      Risa/Asir Conference 2009
    • 発表場所
      神戸大学理学研究科
    • 年月日
      2009-03-18
  • [学会発表] 無採血薬物動態解析への記号計算の適用2008

    • 著者名/発表者名
      吉田寛
    • 学会等名
      第40回現象数理セミナ
    • 発表場所
      九州大学箱崎
    • 年月日
      2008-05-08
  • [図書] 「代数生物学」"大規模・高精度計算が拓いた新技法,"若山正人 (編集)2008

    • 著者名/発表者名
      吉田寛
    • 総ページ数
      55
    • 出版者
      講談社サイエンティフィク
  • [図書] Algae: Nutrition, Pollution Control and Energy Sources2008

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi YOSHIDA
    • 総ページ数
      5
    • 出版者
      NOVA Publisher

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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