14羽の兎の両側背筋にVX2腫瘍を移植し実験を行った。治療モデル群として1側の腫瘍にラジオ波凝固(n=7)を行い効果判定の画像として治療後2日にMRを、3日後にFDG-PETを撮像した。非治療側のVX2腫瘍はMRIのT1強調像で筋肉よりやや高信号、T2強調像では不均一な高信号を示した。造影MRIではリング状に強く濃染を受けた。拡散強調によるみかけの拡散係数(ADC値)は1.09×10^<-3>mm^2/secであった。VX2腫瘍のラジオ波凝固治療後の腫瘍はT1強調もT2強調も淡い高信号を示し、造影では増強効果はなかった。ADC値は1.52×10^<-3>mm^2/secで非治療群のADCより有意に高値であった。一方、FDG-PETによる評価では非治療の腫瘍はリング状にFDG集積が見られ、FDG-PETではリング状にFDG集積がみられ、腫瘍/筋肉の集積比は11であった。FDG-PETでは集積低下し、腫瘍/筋肉比は0.5で、非治療の腫瘍と有意差(p<0.05)があった。病理組織では画像所見に一致して腫瘍の壊死が認められた。以上、これら実験結果からFDG-PETおよびMRIの両modahtyともラジオ波凝固の早期効果判定に有用な可能性が示唆された。
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