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2010 年度 実績報告書

間葉系幹細胞を用いた再生軟骨のMRIによる多角的組織組成評価

研究課題

研究課題/領域番号 19790896
研究機関帝京大学

研究代表者

渡辺 淳也  帝京大学, 医学部, 准教授 (40375712)

キーワード軟骨再生 / 間葉系幹細胞 / 三次元培養軟骨 / 磁気共鳴撮像
研究概要

本研究では、再生軟骨のMRIによる多角的組織組成評価法を確立すること、及び間葉系幹細胞を用いた三次元培養軟骨により、良好な再生軟骨を得るための至適条件を明らかにすること、を目的として研究を行った。本年度は研究の最終年度に当たり、これまで得られた研究結果の総括と、必要な追加研究を行った。
MRIによる多角的組織組成評価法に関しては、昨年度までに軟骨の質的評価が可能なMRI撮像法である、dGEMRIC及びT2mapping、詳細な形態評価が可能な3D-SPGR法を組み合わせた解析システムの開発を行った。本年度に行った検証実験により、本解析システムは精度が高く、また高い再現性を持つことが確認された。また本解析システムは三次元培養軟骨組織だけでなく、軟骨再生手術を行った実際のヒト症例にも応用可能であることが示され、今後の臨床評価に有用であると考えられた。
良好な再生軟骨を得るための至適条件に関しては、昨年度までに播種細胞数、サイトカインの添加量や添加時期、三次元培養の期間と生体への移植時期等の最適な条件の検討を行った。本年度に行った追加研究により、これらの条件に加え、間葉系幹細胞を採取した個体の違いや、培養軟骨組織中に実際に生着した細胞密度の違いなどによって、サンプルの成熟速度にある程度の差違あることがわかった。この差違に関しては、MRI解析システムにより個々のサンプルの経時的評価を行うことで、最適な生体への移植時期を把握し対応することが可能であった。
本年度までに得られた研究成果は、2010年10月に京都で開催された国際学会、The 7th Combined Meeting of the Orthopaedic Research Societiesにおいて発表を行った。現在、研究成果を英語医学雑誌に投稿中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] In vitro assessment of three-dimensional tissue engineered articular cartilage with a combination of quantitative MR imaging techniques.2010

    • 著者名/発表者名
      Atsuya Watanabe
    • 学会等名
      The 7th Combined Meeting of the Orthopaedic Research Societies
    • 発表場所
      Kyoto, Japan
    • 年月日
      20101016-20101020

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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