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2008 年度 実績報告書

活性型ミクログリア画像化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19790902
研究機関藤田保健衛生大学

研究代表者

工藤 元  藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (20449466)

キーワード末梢性ベンゾジアゼピン受容体 / ミクログリア / 小動物PET
研究概要

我々はラット脳に対し定位的手術法を用いた線条体障害モデルを作製し、その障害の程度によって脳内ミクログリアが様々な程度に活性化することを種々の末梢性ベンゾジアゼピン受容体(PBR)製剤と小動物PETで検討してきた。
アルツハイマー病をはじめとする様々な神経変性疾患では、脳内で活性化ミクログリアが病変部に集積している。この活性化ミクログリアの一部が神経障害性を発現し病態形成に重要な役割を果たしていることが最近判ってきた。ミクログリアが脳内で休止型から活性型になるとPBRが発現し、PBRの発現とミクログリアの毒性転換に関連性が深いことが示唆されている。ポジトロンCT(PET)を用いて生体内でPBRの発現をモニタリングできれば神経変性疾患の早期診断が可能となる。
PBR製剤と小動物PETによるラット活性型ミクログリア生体内画像化実験の結果、健側と比べ、障害側線条体に10〜15%前後の有意な集積増加が認められた。
このPBR集積増加と活性化ミクログリアの関係を基礎的に検討するために、免疫組織染色を用いた活性化ミクログリア集積の証明(同時に炎症性マクロファージの除外)、更にRT-PCRを用いた種々の炎症性サイトカイン(TNFα, IL-Iβ)発現(遺伝子レベルでの毒性転換のマーカー)との関係について検討を行う事でPET集積増加の意義の組織学的・遺伝子解析学的証明を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] In-vivo imaging of microglial activation using a novel peripheral benzodiazepine receptor ligand, ^<18>F-FEPPA and animal PET following 6-OHDA injury of the rat striatum ; A comparison with ^<11>C-PK11195.2008

    • 著者名/発表者名
      工藤元
    • 学会等名
      NeuroreceptorMappinng 2008
    • 発表場所
      ピッツバーグ
    • 年月日
      2008-07-17
  • [学会発表] 新規末梢性ベンゾジアゼピン受容体製剤{18F}FEPPA PETとパーキンソンモデル病ラットを用いた活性型ミクログリアのイメージング2008

    • 著者名/発表者名
      鈴木弘美
    • 学会等名
      第3回日本分子イメージング学会総会・学術集会
    • 発表場所
      大宮
    • 年月日
      2008-05-22
  • [学会発表] 小動物定量PETの現状-ラットモデルにおける組織学及びPCRとの検討2008

    • 著者名/発表者名
      工藤元
    • 学会等名
      第48回日本核医学学術総会
    • 発表場所
      大宮
    • 年月日
      2008-05-22

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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