今年度、本研究において薬剤耐性遺伝子MDR-1に関して、サーカディアンが存在するのかどうか調査研究を行った。まず、MDR-1をクローニングし発現変化をReal time RT-PCRで調べることにより、MDR-1がサーカディアンリズムを持っていることを明らかにした。また、MDR-1を経時的に観察することを明確に確認することを目的として、蛍光顕微鏡にて観察する際発光させるためGFPタグ付を付けた細胞株を作製することに成功した。 以上の結果より、MDR-1がサーカディアンリズムを形成することより様々な研究への発展が期待される。たとえば、抗癌剤投薬際、MDR-1のサーカディアンリズムの変動による抗癌剤の投与により治療効果の向上が期待される。
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