小児生体肝移植後長期経過症例における移植肝加齢変化の解明-テロメア長による検討-

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19790926
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 外科学一般
• 研究機関: 日本医科大学 (2008-2009); 自治医科大学 (2007)
• 研究代表者: 川野 陽一 日本医科大学, 医学部, 助教 (50366671)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2009
• キーワード: テロメア長測定 / グラフト肝 / 加齢変化 / 小児生体肝移植術

研究概要

小児生体肝移植後のグラフト肝の寿命、加齢速度などを知る目的に組織Q-FISH法を用いてグラフト肝の肝細胞テロメア長を測定した。全例でテロメア長の減少はドナーと同等かそれ以上であることが判明した。しかし、完全な免疫抑制剤離脱が可能であった1例ではレシピエントがドナーのテロメア長に比し長い傾向にあり(p=0.056)、レシピエント内でのテロメア長延長あるいは短縮の遅延が起こり得る可能性を示唆した。

研究成果

• [雑誌論文] 小児生体肝移植後胆管合併症と治療 (2010)
  • 著者名/発表者名: 川野陽一, 水田耕一, 江上聡, 他. (11人中1番目)
  • 雑誌名: 移植 64(2) ページ: 231-235
  • 査読あり
• [雑誌論文] 上行結腸癌に対する腹腔鏡補助下手術後に発症した腹腔内デスモイド腫瘍の1切除例 (2010)
  • 著者名/発表者名: 川野陽一, 鈴木英之, 松本智司, 他. (10人中1番目)
  • 雑誌名: 日消外会誌 43(1) ページ: 95-100
  • 査読あり
• [雑誌論文] Diagnosis and treatment of pediatric patients with late-onset portal vein stenosis after living donor liver transplantation. (2009)
  • 著者名/発表者名: Kawano Y, Mizuta K, Sugawara Y, et al. (13人中1番目)
  • 雑誌名: Transpl Int (in-process)
  • 査読あり
• [雑誌論文] Rendezvous penetration method using double-balloon endoscopy for complete anastomosis obstruction of hepaticojejunostomy after pediatric living donor liver transplantation. (2008)
  • 著者名/発表者名: Kawano Y, Mizuta K, Hishikawa S, et al. (11人中1番目)
  • 雑誌名: Liver Transpl 14(3) ページ: 385-387
  • 査読あり
• [雑誌論文] Successful pediatric living donor liver transplantation from carrier to carrier of hereditary butyrylcholinesterase variant. (2007)
  • 著者名/発表者名: Kawano Y, Mizuta K, Hisikawa S, et al. (15人中1番目)
  • 雑誌名: Pediatr Transplant 11(6) ページ: 694-697
  • 査読あり
• [雑誌論文] Successful transjugular balloon catheter dilatation of the hepatic vein stenosis causing hypoalbuminemia after living-related liver transplantation in a pediatric patient Hepato- (2007)
  • 著者名/発表者名: Kawano Y, Akimaru K, Taniai N, et al. (10人中1番目)
  • 雑誌名: Gastroenterology 54(78) ページ: 1821-1824
  • 査読あり
• [雑誌論文] C型慢性肝炎に対するインターフェロン療法著効12年後に発症した破裂肝細胞癌の1切除例 (2007)
  • 著者名/発表者名: 川野陽一, 江上格, 笹島耕二, 他. (10人中1番目)
  • 雑誌名: 肝臓 48(2) ページ: 48-56
  • 査読あり
• [雑誌論文] Jejunectomy can reduce excessively elevated portal pressure after major hepatectomy in beagle dogs. (2006)
  • 著者名/発表者名: Kawano Y, Akimaru K, Takubo K, et al. (8人中2番目)
  • 雑誌名: J Surg Res 130 ページ: 24-33
  • 査読あり
• [雑誌論文] 小児肝移植後の胆管 (2006)
  • 著者名/発表者名: 川野陽一, 水田耕一, 菱川修司, 他. (9人中1番目)
  • 雑誌名: ドレナージ胆と膵 26 ページ: 977-982
  • 査読あり
• [雑誌論文] 小児肝移植後晩期門脈狭窄症の診断と治療 (2005)
  • 著者名/発表者名: 川野陽一, 水田耕一, 菱川修司, 他. (8人中1番目)
  • 雑誌名: 日本門脈圧亢進症学会雑誌 11(4) ページ: 256-261
  • 査読あり
• [雑誌論文] 早期胃癌に十二指腸カルチノイドが併存した1切除例 (2004)
  • 著者名/発表者名: 川野陽一, 田尻孝, 秋丸琥甫, 他. (11人中1番目)
  • 雑誌名: 日本医科大学雑誌 71(3) ページ: 198-202
  • 査読あり
• [雑誌論文] Treatment of low portal flow in a living related liver transplant recipent by ligation of the splenic vein. (2002)
  • 著者名/発表者名: Kawano Y, M. Onda, T. Tajiri, (12人中1番目)
  • 雑誌名: Transplantation Proceedings 34 ページ: 2795-2798
  • 査読あり
• [学会発表] 小児生体肝移植後長期経過したドナーとレシピエント間での組織Q-FISH法を用いた肝テロメア長比較(第2報) (2009)
  • 著者名/発表者名: 川野陽一
  • 学会等名: 日本病理学会
  • 年月日: 20090000
• [学会発表] 当科における生体肝移植後血管IVR治療 (2009)
  • 著者名/発表者名: 川野陽一
  • 学会等名: 日本臨床外科学会
  • 年月日: 20090000
• [学会発表] 小児生体肝移植後長期経過例におけるドナーとレシピエント肝のテロメア長tissue Q-FISH法を用いた検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 川野陽一
  • 学会等名: 日本肝胆膵外科関連会議
  • 年月日: 20090000
• [学会発表] 生体肝移植術を施行し得た新生児発症OTC欠損症男児2症例 (2008)
  • 著者名/発表者名: 川野陽一
  • 学会等名: 日本外科学会
  • 年月日: 20080000
• [学会発表] 小児肝移植後の門脈、肝静脈狭窄に対する診断と治療戦略 (2008)
  • 著者名/発表者名: 川野陽一
  • 学会等名: 日本消化器外科学会総会
  • 年月日: 20080000
• [学会発表] 小児生体肝移植後胆管合併症に対する治療戦略 (2008)
  • 著者名/発表者名: 川野陽一
  • 学会等名: 日本移植学会総会
  • 年月日: 20080000
• [学会発表] 小児生体肝移植後長期経過例におけるドナーとレシピエント肝のテロメア長tissue Q-FISH法を用いた検討 (2008)
  • 著者名/発表者名: 川野陽一
  • 学会等名: 日本病理学会
  • 年月日: 20080000
• [学会発表] 小児肝移植後サイトメガロウイルス感染症の検討 (2007)
  • 著者名/発表者名: 川野陽一
  • 学会等名: 日本外科学会総会
  • 年月日: 20070000
• [学会発表] 移植後の胆管閉塞に対するIVR治療-挟み撃ち穿通法の有用性- (2007)
  • 著者名/発表者名: 川野陽一
  • 学会等名: 日本消化器外科学会総会
  • 年月日: 20070000
• [学会発表] 小児生体肝移植後の肝静脈狭窄症 (2007)
  • 著者名/発表者名: 川野陽一
  • 学会等名: 日本移植学会総会
  • 年月日: 20070000
• [学会発表] 小児生体肝移植後の晩期門脈狭窄症 (2006)
  • 著者名/発表者名: 川野陽一
  • 学会等名: 日本外科学会
  • 年月日: 20060000
• [学会発表] 小児肝移植後の胆管合併症に対するDouble-balloon endoscopy (DBE)の使用経験 (2006)
  • 著者名/発表者名: 川野陽一
  • 学会等名: 日本消化器外科学会総会
  • 年月日: 20060000
• [学会発表] C型慢性肝炎のインターフェロン療法による持続ウィルス排除(SVR)12年後に発生した破裂肝細胞癌を切除し得た1例 (2005)
  • 著者名/発表者名: 川野陽一
  • 学会等名: 日本肝胆膵外科関連会議
  • 年月日: 20050000
• [学会発表] 小児肝移植後門脈合併症の診断と治療 (2005)
  • 著者名/発表者名: 川野陽一
  • 学会等名: 日本門脈圧亢進症学会総会
  • 年月日: 20050000
• [学会発表] 大量肝切除後の残肝機能に及ぼす小腸切除による門脈血流コントロールの実験的検討 (2004)
  • 著者名/発表者名: 川野陽一
  • 学会等名: 日本外科学会
  • 年月日: 20040000
• [学会発表] ーグル犬における大量肝切除モデルでの小腸半量合併切除の残肝に及ぼす影響-組織学的、血流力学的検討- (2004)
  • 著者名/発表者名: 川野陽一
  • 学会等名: 日本肝胆膵外科関連会議
  • 年月日: 20040000
• [学会発表] 門脈内(Vp3)および下大静脈内腫瘍栓(Vv3)を伴った肝細胞癌に対する手術 (2004)
  • 著者名/発表者名: 川野陽一
  • 学会等名: 日本消化器外科学会総会
  • 年月日: 20040000
• [学会発表] ビーグル犬における大量肝切除モデルでの門脈圧減少を目的とした小腸半量合併切除の組織学的検討 (2004)
  • 著者名/発表者名: 川野陽一
  • 学会等名: 日本肝臓学会大会
  • 年月日: 20040000
• [学会発表] 生体部分肝移値を施行した小児劇症肝不全の1例 (2003)
  • 著者名/発表者名: 川野陽一
  • 学会等名: 肝移植研究会
  • 年月日: 20030000
• [学会発表] 当科における生体肝移植術後感染症の検討 (2003)
  • 著者名/発表者名: 川野陽一
  • 学会等名: 日本外科学会
  • 年月日: 20030000
• [学会発表] 生体部分肝移植を施行した小児劇症肝不全の1例 (2002)
  • 著者名/発表者名: 川野陽一
  • 学会等名: 日本肝移植研究会
  • 年月日: 20020000
• [学会発表] tips施行後のアルコ-ル性肝硬変症に生体部分肝移植を施行した1例 (2002)
  • 著者名/発表者名: 川野陽一
  • 学会等名: 日本消化器外科学会総会
  • 年月日: 20020000