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2008 年度 実績報告書

自作BACマイクロアレイによる治療指針に役立つがんのDNA診断法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 19790929
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

村山 裕治  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (40327656)

キーワード遺伝子 / 癌 / ゲノム / マイクロアレイ / CGH / LOH / 染色体 / BAC
研究概要

1、癌組織バンクの構築 :
慶應義塾大学病院外科(北島政樹教授)等の協力のもとに食道癌、胃癌、小・大腸癌、乳癌から癌組織バンクを構築し、3分割した組織は、RNA、タンパク質、DNA抽出用とした。
2、BAC-Array7700によるゲノム不安定性の検定、ゲノム解析 :
BAC-Array7700を用いて食道癌44例、胃癌48例、大腸癌48例、乳癌28例のゲノム不安定性解析を行った。大腸癌において既報のゲノム増減頻度とほぼ同じデータを示したが、新たに2ヶ所のゲノム増幅領域を確認した。その領域は他臓器において、癌リスクとの関連性がゲノムワイドアソシエーション解析によって指摘された領域であり、大腸癌においても関連性があるか研究を進めている。
3、癌の種類に特化した小型DNA診断チップの作製 :
ゲノムマイクロアレイで検出可能な既知の癌マーカーと組み合わせて簡便かつ迅速正確に行える癌の小型DNA診断チップを設計した。
BACマイクロアレイは次世代シーケンサーに比べて低コスト・簡便・迅速に検査を行うことができ、市販のオリゴアレイと比べて安定したデータを得られることができる。独自に構築した慶應BACライブラリーは日本人由来であり、過去にヒトゲノムシーケンスプロジェクトにも使用された実績がある。これを用いて慶應独自のBACマイクロアレイを作製した。
当研究室ではマイクロアレイ作製のすべての工程を自前で行っている。選抜した7,718個のBACクローンを、信頼性向上のため同じスポットを3カ所に配置(合計23,154スポット)した高密度BACマイクロアレイを平成16年12月より作製している。また、これまでの研究において検出感度の向上、実験の簡便化、専用スキャナーを使用することなく肉眼でシグナルを確認できる方法を独自に開発してきており、個別化診療を目指した簡易検査装置の作製において、世界的に見て優位に立っている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Analysis of Genomic Instabilities in Cancer using Custom-made High Density BAC-microarrav2008

    • 著者名/発表者名
      村山裕治
    • 学会等名
      第67回日本癌学会学術総会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場
    • 年月日
      2008-10-29
  • [学会発表] BACマイクロアレイを用いた消化器がんのゲノム不安定性解析2008

    • 著者名/発表者名
      村山裕治
    • 学会等名
      第15回日本遺伝子診療学会
    • 発表場所
      仙台市戦災復興記念館
    • 年月日
      2008-08-02

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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