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2007 年度 実績報告書

新規NF-κB選択的阻害剤DHMEQによる急性膵炎の重症化および多臓器不全の抑制

研究課題

研究課題/領域番号 19790933
研究機関北海道大学

研究代表者

細田 充主  北海道大学, 北海道大学病院, 医員 (40443931)

キーワードNFkB / 急性膵炎 / 多臓器不全 / DHMEQ
研究概要

急性膵炎の重症化と多臓器不全の機序とNF-κBとの関与を解明するため、新規NF-κB選択的阻害剤DHMEQを用いて、セルレイン(Cn)膵炎モデルで検討した。
まず、C57BL6/Jマウスを用いてCn急性膵炎を作製した。コレシストキニンanalogであるCnを1時間おきに6回腹腔内投与(ip)することで急性膵炎が起きていることを確認した。DHMEQによる急性膵炎の抑制効果を検討するため、まずCn投与2時間前にマウスにDHMEQを12mg/kgの用量でipし(予防的投与群)、文献上言われている膵炎のピークであるCn初回投与12時間後に血清、組織学的検討を行ったが、血清のlipaseではcontrol群に比較し、やや低かったものの有意の抑制を認めず、amylaseは有意の抑制をみなかった。また、組織学的検討においても膵炎の程度(空砲化、壊死性変化、浮腫)はcontrol群と同程度であった。そこで、犠牲死の時間を変えて検討したが、いずれもcontrol群と比較して差がなかった。そこで、DHMEQ投与時間をCn最終投与後2時間に変更し(治療的投与群)血清、組織学的検討を行った。しかし、予防的投与群と同様に血清,組織とも膵炎の程度はcontrol群と同程度で膵炎を抑制することは出来なかった。さらに、全身への影響として肝機能、腎機能の指標としてGOT, GPT, LDH, BUN, Creを測定したがいずれも予防、治療的投与、測定時間に関わらずcontrolと同程度であった。
そのため、今後は急性膵炎の重症化に続く多臓器不全モデルとしてCn投与後にLPSをipし致死率モデルを作製しDHMEQによる致死率の改善効果および血清、組織学的評価の検討を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 選択的NFkB阻害剤DHMEQのドナー投与によるマウス肝内膵島移植成績の改善効果2008

    • 著者名/発表者名
      高橋 徹
    • 学会等名
      第20回代用臓器・再生医学研究会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2008-02-02

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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