TGF beta阻害剤は樹状細胞(DC)DCによるLPS刺激によるインターロイキン12(IL-12)の産生を増加させた。またTGF beta阻害剤はDCのはT細胞増殖能も増強させた。スキルス胃癌細胞株lysateをパルスしたDCによって刺激されたT細胞による細胞傷害活性(CTL)反応の増強が認められた。CTLに加え、NK活性の増強効果も示した。またin vivoでは、腫瘍特異的CTL活性の増強効果が認められた。すなわちTGF beta阻害剤はDCの抗腫瘍サイトカイン産生を増強する効果を有し、癌宿主の免疫寛容を克服しワクチン療法に応用できることが示唆された。
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