研究概要 |
進行再発大腸癌症例に対するbevacizumab併用化学療法における効果予測診断法として、末梢循環大腸癌細胞(Circulating tumor cell : CTC)および末梢循環血管内皮細胞(Circulatingendothelial cell : CEC)を検討した.CTCおよびCEC はCell search System(Veridex)を用いて解析した.全体としてCTC(特に2wCTC, 2MCTC)と予後との間に強い相関が認められた.また、最良治療効果の予測モデルの構築も行ったが、PD, SD, PRの三段階の判別ではおおむね70%程度の正答率を得た.ままたCTC, CECへのcut-offの効果を見るため、CTCについては3.0より大きいか否か、CECについてはそれぞれの中央値より大きいか小さいかによるフラグを立てた.CTC数cut-offを3として、無増悪生存期間および全生存期間の予測因子となることが考えられた.bevacizumabを併用した化学療法においてCECの増加が抑制される傾向を認めた.特に2週目のCEC数(cut-off : median valueとした場合)がmedian value以上の場合、medianvalue未満より有意にPFSが短くなることを明らかにした.
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