小児脳腫瘍における腫瘍幹細胞分離・培養とテーラーメイド治療の開発

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19790996
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 脳神経外科学
• 研究機関: 大阪大学
• 研究代表者: 香川 尚己 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (50444542)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 髄芽腫・PNET / 腫瘍幹細胞 / 分離・培養 / 複製・分化 / 神経幹細胞

研究概要

脳腫瘍の臨床検体から腫瘍幹細胞を分離・培養する技術を確立しCD133陽性細胞の陽性率と病理組織標本での幹細胞マーカーとの比率を検討した。CD133陽性細胞より採取したRNAから高発現している分子候補を選択しtumor sphere-initiating cellを濃縮するマーカーを得た。得られた分子を抑制することによりcell motilityは上昇し細胞侵潤などに関係すると想像され、腫瘍幹細胞を抑制する分子標的薬剤の開発の可能性を広げると考える。

研究成果

• [学会発表] 悪性神経膠腫における新規癌幹細胞マーカー同定と分子標的治療への試み (2008)
  • 著者名/発表者名: 香川尚己
  • 学会等名: 第26回日本脳腫瘍学会
  • 発表場所: 松山
  • 年月日: 2008-11-30
• [学会発表] 膠芽腫における新規癌幹細胞マーカー同定の意義 (2008)
  • 著者名/発表者名: 香川 尚己
  • 学会等名: 第9回日本分子脳神経外科学会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2008-08-30
• [学会発表] 髄芽腫治療における外科治療の影響と役割について (2007)
  • 著者名/発表者名: 香川尚己
  • 学会等名: 第23回日本小児がん学会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2007-12-16
• [学会発表] 悪性脳腫瘍における腫瘍内幹細胞の分離・培養とWT1蛋白発現との関連性 (2007)
  • 著者名/発表者名: 香川尚己
  • 学会等名: 第25回日本脳腫瘍学会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2007-12-10
• [学会発表] Relationship between existence of cancer stem cell and expression of WT1 protein in malignant brain tumors (2007)
  • 著者名/発表者名: 香川尚己
  • 学会等名: 第12回グリア研究会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2007-11-17
• [学会発表] 髄芽腫の治療成績と晩期障害を鑑みてのフォローアップ (2007)
  • 著者名/発表者名: 香川尚己
  • 学会等名: 第66回社団法人日本脳神経外科学会総会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2007-10-05
• [学会発表] 髄芽腫治療における初回治療の影響と長期フォローアップ (2007)
  • 著者名/発表者名: 香川尚己
  • 学会等名: 第35回日本小児神経外科学会
  • 発表場所: 木更津(千葉)
  • 年月日: 2007-05-31
• [学会発表] Estimation of the risk, the reliability and problems about neuroendoscopic procedures for brain tumors in the third ventricle (2007)
  • 著者名/発表者名: Naoki Kagawa
  • 学会等名: Neuroendoscopy 2007
  • 発表場所: ベルサイユ(フランス)
  • 年月日: 2007-05-09
• [学会発表] 内視鏡的生検術による松果体部germinomaの組織診断の問題点とc-kitの有用性 (2007)
  • 著者名/発表者名: 香川尚己
  • 学会等名: 第25回日本脳腫瘍病理学会
  • 発表場所: 熊本
  • 年月日: 2007-04-20
• [備考] ホームページ等
  • URL: http://www.nsurg.med.osaka-u.ac.jp/school/index.html