本研究ではMRIと超音波を組み合わせる事で新規の画像化技術の開発に取り組んだ。 まず、超音波により細胞内に蛍光物質を取り込ませる検証を行った。 実験からナノメーターオーダーの物質の取り込みが可能である事、ならびに超音波による細胞内への物質の取り込み(sonoporation)では取り込み物質が可溶性のもの出る必要がある事が明らかとなった。 その他に、細胞への蛍光物質の取り込みにはstandingwaveが必要であり、同条件がないときには取り込み効率が極めて不良である事が明らかとあった。また、細胞への蛍光物質取り込みの際には操作に随伴して細胞死が発生することが知られている。この原因としてBak蛋白質の活性化に寄るミトコンドリアを介したアポトーシス機構が活性化されている事に寄る事が明らかと成った。 これらの成果は超音波を使用して細胞内へ物質を取り込ませるsonoporation技術の開発、洗練において極めて重要な情報であり、引き続きMRIとの複合的な実験において必須の成果であった。
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