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2008 年度 実績報告書

血行力学的ストレスの観点からの脳動脈瘤の病態生理の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19791010
研究機関自治医科大学

研究代表者

庄島 正明  自治医科大学, 医学部, 助教 (80376425)

キーワード脳動脈瘤 / 血行力学的ストレス / せん断応力 / アテローム硬化
研究概要

脳動脈瘤が増大・破裂に至る過程において血行力学的ストレスが如何に関与するかを明らかにすべく研究を継続している。このため、未破裂脳動脈瘤を詳細な三次元画像(三次元回転脳血管撮影)を撮りながらフォローをした。脳底動脈先端部動脈瘤1例、中大脳動脈分岐部動脈瘤1例、前交通動脈瘤2例の合計4例で経過観察中に増大が認められた。これらの症例を対象として、「将来、破裂する部位」ではどのような血行力学的ストレスが作用しているかを明らかにすべく、解析を行った。うち1例では画像のQualityが不十分であることが判明し、3例に対して三次元画像処理を継続することができた。血流シミュレーションを行うと、経過観察中に脳動脈瘤の増大した部位では、壁面せん断応力が周囲より低値となっており、その大きさは0.5Pa程度であった。つまり、「将来、増大する部位」では壁面せん断応力が周囲に比べて局所的に小さくなっていることが判明した。本研究結果はプロスペクティブに蓄積されたデータを用いた解析であり、その価値は高いと思われたが、その結果を複数の雑誌に投稿したが、残念ながら、アクセプトされていない。アクセプトされない1つの理由として、増大が起こった部位の明示が不十分であるとのことであり、3次元画像データをCoregistrationして、増大部位を明示する手法に関して知識を集め、なんとか論文掲載を目指しているところである。また、もう一つの理由として症例数が未だ少ないことがあげられる。さらに症例数を蓄積すべく、自院において綿密に脳動脈瘤の経過観察を継続することと、関連病院における症例を解析に加えることを計画している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 脳動脈瘤が増大し破裂へ至る過程における血行力学的ストレスの役割2008

    • 学会等名
      第24回日本脳神経血管内治療学会総会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2008-11-13
  • [学会発表] Hemodynamic analysis of the aneurysms which later ruptured or enlarged2008

    • 著者名/発表者名
      Masaaki Shojima
    • 学会等名
      Intracranial Stent Meeting 2008
    • 発表場所
      Ankara, Turkey
    • 年月日
      2008-05-08

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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