研究概要 |
骨軟骨組織における核内受容体高次機能解明を目的として,軟骨組織特異的核内受容体遺伝子欠損マウス作出するために,9型コラーゲン(Cd9)遺伝子座にCre Recombinaseを挿入したCd9-Cre(CreERT2)マウス作出のためのTargeting Vectorを完成させた。現在,マウスES細胞への遺伝子導入の準備を行っている。所属施設の変更に伴い,実施計画より若干の遅延を認めているが,同時に予備的実験として,軟骨組織の中でも成長軟骨板にある肥大軟骨層(肥大軟骨細胞)でのみ発現する10型コラーゲン(Cd10)についても同様に,Cre(CreERT2)ノックインベクターを作成し,現在,全塩基配列の確認を行っている。以上の4種類の遺伝子改変マウスの作出が次年度中に期待される。組織特異性を確認できれば,Pierre Chambon教授より御供与頂いたPPARγ floxマウスと交配させることにより,申請した研究計画通り,軟骨組織特異的PPARγ 遺伝子欠損マウスを作出することが可能である。現在,PPARγ floxマウスに関しては,マウスの系統をC57B16で評価するため,バッククロスを行っており,4世代目となっている。
|