破骨細胞分化過程における骨吸収活性獲得機構の解析

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19791031
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 整形外科学
• 研究機関: 奈良先端科学技術大学院大学
• 研究代表者: 北川 教弘 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教授 (30294284)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 骨・軟骨代謝学

研究概要

破骨細胞は生体骨組織における唯一の骨吸収細胞であり、骨疾患と密接にかかわることから治療薬開発の標的細胞として研究が進められている。本研究では破骨細胞分化の鍵因子であるNFAT2/NFATc1下流で発現する膜タンパク質の機能解析を通じ、破骨細胞の分化や骨吸収機構、およびその調節機構の理解を目指した。その結果、破骨細胞で発現する増殖因子HB-EGF が骨代謝における負の調節因子であることを見出した。

研究成果

• [雑誌論文] Negative autoregulation of RANKL and c-Src signaling in osteoclasts. (2007)
  • 著者名/発表者名: Yogo K, Ishida-Kitagawa N, Takeya T.
  • 雑誌名: J Bone Miner Metab. 25(4) ページ: 205-10
  • 査読あり
• [雑誌論文] 破骨細胞で見出されたc-Srcの新しい機能 (2007)
  • 著者名/発表者名: 古賀慎太郎, 北川教弘, 竹家達夫, 与語圭一郎
  • 雑誌名: 日本臨床 65 ページ: 85-89
• [雑誌論文] ADAP (2007)
  • 著者名/発表者名: 北川教弘
  • 雑誌名: 生化学 79 ページ: 1162
• [学会発表] L-Serine modulates RANKL/RANK signaling cascade and play essential role in osteoclastogenesis in vitro. (2008)
  • 著者名/発表者名: Anton Bartier, Toshiki Sakai, Norihiro Ishida-Kitagawa, Tatsuo Takeya, Takuya Ogawa
  • 学会等名: BMB2008
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2008-12-10
• [学会発表] HB-EGFは骨代謝を負に制御する因子として機能する (2008)
  • 著者名/発表者名: 中村尚志, 北川教弘, 小川拓哉, 竹家達夫
  • 学会等名: 第26回日本骨代謝学会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2008-10-30
• [学会発表] L-セリンによるRANKL-RANKシグナル伝達系活性化機構の解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 小川拓哉, 酒井俊樹, バーティアル アントン, 北川(石田)教弘, 竹家達夫
  • 学会等名: 第26回日本骨代謝学会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2008-10-29
• [学会発表] 骨のリモデリング因子としてのHB-EGFの役割 (2007)
  • 著者名/発表者名: 中村尚志, 吉本晃正, 戸井田英俊, 小川拓哉, 北川(石田)教弘, 岩本亮, 目加田英輔, 竹家達夫
  • 学会等名: BMB2007
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 20071212-13
• [学会発表] HB-EGFの破骨細胞分化抑制にはリン酸化部位S207が重要である (2007)
  • 著者名/発表者名: 阿部恵美, 中村尚志, 安田法永, 北川(石田)教弘, 水島寛人, 岩本亮, 目加田英輔, 竹家達夫
  • 学会等名: BMB2007
  • 年月日: 2007-12-12
• [学会発表] 増殖因子HB-EGFは細胞質内ドメインを介して破骨細胞分化を負に制御する (2007)
  • 著者名/発表者名: 中村尚志, 阿部絵美, 北川(石田)教弘, 竹家達夫
  • 学会等名: 第25回日本骨代謝学会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2007-08-20