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2007 年度 実績報告書

一過性全脳虚血モデルにおけるRhoキナーゼ阻害薬ファスジルの脳微小循環への影響

研究課題

研究課題/領域番号 19791061
研究機関岐阜大学

研究代表者

長瀬 清  岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (90345786)

キーワード頭窓法 / ネックターニケット
研究概要

ペントバルビタールで麻酔した日本白色ウサギに頭窓を作成した。ネックターニケットを装着し,二酸化炭素応答とアセチルコリンに対する脳軟膜動脈血管の反応を,生体顕微鏡を用いて直接観察できるように設定した。これはネックターニケットにより,体表から700mHの圧を加えることにより,一過性に全脳虚血を作り出すことができる方法である。また脳動脈を直接結紮する方法と比べて,簡便かつ低侵襲であるので,生体に大きな負担が加わらないため,より臨床現場にそくした動物モデルと考えられる。さらに頭窓法により,脳軟膜静動脈を直接観察できるため,虚血状態の定量評価もよういである。本研究では,生体顕微鏡可の観察により一過性全脳完全虚血に維持されていることを確認した。6分間の一過性全脳完全虚血により,ターニケット前で認められていた二酸化炭素応答は完全に消失した。まず,常温におけるリドカインを脳虚血前後に脳槽内に注入し,脳軟膜情動静脈の血管応答を観察した。二酸化炭素応答は100マイクロm以上と未満の血管が,1.2±0.6mcm/mmHg,1.7±0.9mcm/mmHgが,0.3±0.5,0.4±0.5mcm/mmHgとなった。リドカインでは,10-3Mから-6Mの濃度で投与したが,いずれも投与前,投与後とも脳軟膜静動脈を拡張させた。また拡張した程度は虚血前と同程度であった。アセチルコリンは実験終了後に,脳血管内皮と神経細胞の障害の程度を確認するために用いた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 麻酔準備時間と手術準備時間の区分導入における3年間の総括2008

    • 著者名/発表者名
      長瀬 清
    • 雑誌名

      日本手術医学会雑誌 29

      ページ: 59

  • [雑誌論文] 予定在室時間申告における「3時間ルール」導入の試み2008

    • 著者名/発表者名
      長瀬 清
    • 雑誌名

      日本手術医学会雑誌 29

      ページ: 56

  • [雑誌論文] Implementation of smoke-free policy in university hospital.Decreases carboxyhemoglobin level in inpatients undergoing surgery.2007

    • 著者名/発表者名
      Dohi S., et. al.
    • 雑誌名

      Anesthesiology 106

      ページ: 407-7

    • 査読あり
  • [学会発表] 次世代の麻酔記録を目指して・臨床現場からの提案2007

    • 著者名/発表者名
      長瀬 清
    • 学会等名
      第18回日本臨床モニター学会ランチョンセミナー
    • 発表場所
      名古屋市
    • 年月日
      2007-04-14
  • [図書] 「急性期病院経営における手術部マネジメント-特定機能病院手術室のケース-2007

    • 著者名/発表者名
      長瀬 清 ほか3名
    • 総ページ数
      1-61
    • 出版者
      経済産業省医療経営人材育成ケース教材開発プロジェクト

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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