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2007 年度 実績報告書

透析患者における腎性貧血治療のためのエリスロポエチン投与量を規定する因子の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19791116
研究機関琉球大学

研究代表者

町田 典子  琉球大学, 医学部附属病院, 助教 (70448588)

キーワードエリスロポエチン抵抗性貧血 / アスコルビン酸 / 機能性鉄欠乏 / 腎性貧血 / 高シュウ酸血症
研究概要

平成19年には維持透析患者80名の血液を採取し、分析した。このうち、32名はアスコルビン酸200 mg〜3 g/週を投与されていた。
キャピラリー電気泳動法を用いて分析した結果、血清アスコルビン酸平均値は42.1±85.6μmol/1、血清シュウ酸平均値は79.0±35.2μmol/1、ヘモグロビン平均値10.1±1.0 g/ml、エリスロポエチン投与量中央値は4500IU週であった。
アスコルビン酸投与群と非投与群に分け、Mann-Whitney順位和を用いてこれらの値を比較した。
投与群 非投与群 有意差
アスコルビン酸(μ mol/1) 61.4±91.7 01.±0.9 あり(p<0.01)
シュウ酸(μ mol/1) 99.5±27.0 53.7±17.1 あり(p<0.01)
エリスロポエチン投与量(IU/週) 4500 6500 あり(p<0.05)
ヘモグロビン(g/dl) 9.9±1.0 9.9±1.0 なし
血清アスコルビン酸、シュウ酸値はアスコルビン酸投与群が有意に高く、エリスロポエチン投与量はアスコルビン酸投与群が有意に少ない傾向にあり、アスコルビン酸非投与群における血清アスコルビン酸値はほとんどが0μ mol/1であった。
低アスコルビン酸血症を認める患者に対してアスコルビン酸を投与する研究に関しては、既に倫理審査委員会にて承認を得ており、今後はアスコルビン酸を投与しつつ、エリスロポエチン投与量、血清アスコルビン酸、シュウ酸値の変化、比較を行っていく予定である。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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