研究概要 |
子宮体癌において(1)腫瘍細胞を検出するための新たなマーカーの設定、(2)残存腫瘍細胞の検出法としての定量RT-PCR法の確立、(4)カットオフ値の設定、を行った。これらの手法を用いて末梢血中・リンパ節における悪性腫瘍細胞量を推定し、さらに多くの症例を対象として以下の(1)~(5)について検討を継続している。(1)末梢・リンパ節中の腫瘍細胞を定量的に検出し、病理学的診断や進行期との相関関係を検討。(2)リンパ節中の腫瘍細胞量と再発の有無、生命予後を併せて解析し、予後因子と成り得るかを検証。(3)従来の腫瘍マーカーでは検出困難な早期・微小病変の検出能力について可能性を追求。(4)卵巣癌、子宮頸癌症例に対象を拡げ、進行期との相関関係、再発のリスク評価、予後予測、早期発見のためのスクリーニング能力について検討。(5)放射線治療時の末梢血中の悪性腫瘍細胞量を推定し,放射線治療前後での悪性腫瘍細胞量の変化について検討。上記(1)~(5)の検討は、症例数・サンプル数を重ね継続中であり、統計学的な有意差を求めて解析中である。
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