婦人科悪性腫瘍に対する癌ワクチン療法施行中のマクロファージの動態

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19791140
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 産婦人科学
• 研究機関: 金沢大学
• 研究代表者: 大野 智 金沢大学, 医学系研究科, 准教授 (90345629)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 婦人科腫瘍学 / がん / WT1 / 免疫療法 / ペプチドワクチン / 樹状細胞 / トランスレーショナルリサーチ

研究概要

本研究では、がん免疫療法(WT1ペプチドワクチン療法)施行期間中の樹状細胞(単球系細胞)の動態と臨床効果との関連について検討した。その結果、治療無効症例ではワクチン投与前から末梢血中にミエロイド系樹状細胞は殆ど認められず、治療有効症例ではワクチン投与前から健常人とほぼ同等のミエロイド系樹状細胞を末梢血中に認めた。このことから、WT1ペプチドワクチン療法の臨床効果の予測因子として末梢血中ミエロイド系樹状細胞の数が関与している可能性が強く示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Immunohistochemical detection of WT1 protein in endometrial cancer (2009)
  • 著者名/発表者名: Ohno S, Dohi S, Ohno Y, Kyo S, Sugiyama H, Suzuki N, Soma G, Inoue M
  • 雑誌名: Anticancer Res 29 ページ: 1691-1695
  • 査読あり
• [雑誌論文] High-Dose Vitamin C (ascorbic acid) therapy in the treatment of patients with advanced cancer (2009)
  • 著者名/発表者名: Ohno S, Ohno Y, Suzuki N, Soma G, Inoue M
  • 雑誌名: Anticancer Res 29 ページ: 809-915
  • 査読あり
• [雑誌論文] Phase II clinical trial of Wilms tumor 1 peptide vaccination for patients with recurrent glioblastoma multiforme (2008)
  • 著者名/発表者名: Izumoto S, Ohno S, Kawase I, Sakamoto J, Sugiyama H, Yoshimine T
  • 雑誌名: J Neurosurg 108 ページ: 963-971
  • 査読あり
• [雑誌論文] Expression of NLRP7 (PYPAF3, NALP7) protein in endometrial cancer tissues (2008)
  • 著者名/発表者名: Ohno S, Kinoshita T, Ohno Y, Minamoto T, Suzuki N, Inoue M, Suda T
  • 雑誌名: Anticancer Res 28 ページ: 2493-7
  • 査読あり
• [雑誌論文] Wilms tumor gene WT1 peptide-based immunotherapy induced a minimal response in a patient with advanced therapy-resistant multiple myeloma (2007)
  • 著者名/発表者名: Tsuboi A, Ohno S, Sakamoto J, Kawase I, Sugiyama H
  • 雑誌名: Int J Hematol 86 ページ: 414-417
  • 査読あり
• [雑誌論文] Cyclooxygenase-2 expression correlates with apoptosis and angiogenesis in endometrial cancer tissue (2007)
  • 著者名/発表者名: Ohno S, Ohno Y, Suzuki N, Soma G, Inoue M
  • 雑誌名: Anticancer Res 27 ページ: 3765-3770
  • 査読あり
• [雑誌論文] Concomitant activation of AKT with extracellular-regulated kinase 1/2 occurs independently of PTEN or PIK3CA mutations in endometrial cancer and may be associated with favorable prognosis (2007)
  • 著者名/発表者名: Mori N, Kyo S, Sakaguchi J, Mizumoto Y, Ohno S, Maida Y, Hashimoto M, Takakura M, Inoue M
  • 雑誌名: Cancer Sci 98 ページ: 1881-1888
  • 査読あり
• [雑誌論文] Activation of ERK1/2 occurs independently of KRAS or BRAF status in endometrial cancer and is associated with favorable prognosis (2007)
  • 著者名/発表者名: Mizumoto Y, Kyo S, Mori N, Sakaguchi J, Ohno S, Maida Y, Hashimoto M, Takakura M, Inoue M
  • 雑誌名: Cancer Sci 98 ページ: 652-8
  • 査読あり
• [学会発表] がんの医療現場における補完代替医療の現状と課題 (2009)
  • 著者名/発表者名: 大野智
  • 学会等名: 第4回山陰放射線腫瘍学研究会
  • 発表場所: 松江
  • 年月日: 2009-03-28
• [学会発表] 金沢大学におけるWT1ペプチドを用いたがんの免疫療法の第II相臨床試験 (2009)
  • 著者名/発表者名: 大野智、井上正樹
  • 学会等名: 第10回WT1ペプチド癌免疫療法研究会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2009-02-21
• [学会発表] WT1ワクチンの臨床試験 (2008)
  • 著者名/発表者名: 大野智
  • 学会等名: 第45回婦人科腫瘍学会学術集会「未来医療ワークショップ 難治性癌への新しい取り組み」
  • 発表場所: 金沢
  • 年月日: 2008-11-22
• [学会発表] 自然免疫賦活を評価機軸とした補完代替医療の今後の展望 (2008)
  • 著者名/発表者名: 大野智
  • 学会等名: 第26回自然免疫賦活技術研究会
  • 発表場所: 高松
  • 年月日: 2008-08-29
• [学会発表] がんの補完代替医療-金沢大学の取り組みについて- (2008)
  • 著者名/発表者名: 大野智
  • 学会等名: 徳島大学病院補完代替療法室・おくすり相談室 第3回担当者会
  • 発表場所: 徳島
  • 年月日: 2008-07-14
• [学会発表] 1. 悪性固形腫瘍患者におけるAgaricus blazeiを用いた臨床試験, 2. がんの補完代替医療ガイドブック (2008)
  • 著者名/発表者名: 大野智
  • 学会等名: 厚生労働省がん研究助成金「17-14 : がんの代替療法の科学的検証と臨床応用に関する研究」班、平成20年度第1回会議
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2008-05-31
• [学会発表] 悪性固形腫瘍患者におけるAgaricus blazeiを用いた臨床試験 (2007)
  • 著者名/発表者名: 大野智
  • 学会等名: 厚生労働省がん研究助成金「17-14 : がんの代替療法の科学的検証と臨床応用に関する研究」班、平成19年度第2回会議
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2007-12-14
• [学会発表] ワークショップ : Reactive Oxygen Species (ROS)とバイオ治療法「ROSを念頭において展開された補完代替医療の評価と、新規医療への転換の可能性」 (2007)
  • 著者名/発表者名: 大野智
  • 学会等名: 第11回バイオ治療法研究会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2007-12-01
• [学会発表] 我が国のがん医療現場における補完代替医療の現状と課題 (2007)
  • 著者名/発表者名: 大野智
  • 学会等名: 日本食品機械研究会第5回フォーラム
  • 発表場所: 裾野
  • 年月日: 2007-09-13
• [学会発表] がんの補完代替医療 (2007)
  • 著者名/発表者名: 大野智
  • 学会等名: 日本医薬品卸勤務薬剤師会 愛知県支部
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2007-09-12
• [学会発表] 金沢大学におけるWT1ペプチドを用いたがんの免疫療法の第II相臨床試験 (2007)
  • 著者名/発表者名: 大野智、鈴木信孝、石崎純子、井上正樹
  • 学会等名: 第7回WT1ペプチド癌免疫療法研究会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2007-08-25
• [学会発表] がんの補完代替医療ガイドブック・悪性固形腫瘍患者におけるAgaricus blazeiを用いた臨床試験 (2007)
  • 著者名/発表者名: 大野智
  • 学会等名: 厚生労働省がん研究助成金「17-14 : がんの代替療法の科学的検証と臨床応用に関する研究」班、平成19年度第1回会議
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2007-06-08
• [図書] 「がんに効く」民間療法のホント・ウソ-補完代替医療を検証する (2007)
  • 著者名/発表者名: 住吉義光、大野智
  • 出版者: 中央法規
• [備考] 報道関連情報 毎日新聞「代替医療最新ガイド」にて、研究代表者が連載し、ペプチドワクチン療法にて紹介をする(2007.2.26)
• [備考] 読売新聞「医療ルネサンス」にて、WT1ワクチン療法について紹介される(2007.6.15)
• [備考] ホームページアドレス
  • URL: http://web.kanazawa-u.ac.jp/~med67/indx.html