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2008 年度 実績報告書

染色体異常による不妊に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19791159
研究機関大阪市立大学

研究代表者

吉田 佳世  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (30311921)

キーワード遺伝子 / 細胞・組織 / 発現制御 / 発生・分化
研究概要

減数分裂期の染色体動態の解明は、不妊の原因究明や胎児の染色体異常において重要な課題であり、哺乳動物を対象とした研究は、診断及び治療への発展が期待できると考えられる。減数分裂の培養細胞系が確立されていない現状では、マウス個体での発現制御系の確立及び解析が最も有効な方法である。我々は相同組換えに関係するRad51遺伝子の欠損マウスは胚性致死になることを示し、また、減数分裂特異的に発現するDmc1遺伝子の欠損は、相同染色体の対合不全のため、両性不妊となることを明らかにしてきた。さらに、減数分裂の染色体分配に関与するシュゴシン遺伝子のノックアウトマウスを作製したところ、ホモのノックアウトマウスは胚性致死であった。本研究では、染色体の異常と不妊の関連を明らかにするために、マウスについて、減数分裂における染色体の対合・組換え・分配に関連するヒストンH2AX, Dmc1, Rad51, Sgo1, Sgo2遺伝子の連携を解析した。その結果、Sgo1, Sgo2遺伝子は胸腺・脾臓・小腸・子宮・卵巣・精巣などに発現し、両遺伝子は、細胞の増殖に関連していうことが明らかとなった。さらに、その発現量は、Sgo2遺伝子が精巣において極端に高いなど特徴が見られたことから、両遺伝子は別の役割を果たし連携していると考えられた。また、ヒストンH2AX遺伝子は生殖細胞において性染色体の対合に関与すると考えられるため、コンディショナルノックアウトマウスを作製し、卵子と精子における染色体の異常を解析中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Rad18 is required for long-term maintenance of spermatogenesis in mouse testes2009

    • 著者名/発表者名
      Jinghua Sun, Kentaro Yomogida, Suzu Sakao, Haruna Yamamoto, Kayo Yoshida, Kenji Watanabe, Takashi Morita, Kimi Araki, Ken-ichi Yamamura and Satoshi Tateishi
    • 雑誌名

      Mechnisms. Dev 126

      ページ: 173-183

    • 査読あり
  • [学会発表] 宇宙放射線が哺乳動物の生殖細胞に及ぼす影響の研究2008

    • 著者名/発表者名
      吉田佳世、吉田周平、森田隆
    • 学会等名
      日本宇宙生物科学会第22回大会
    • 発表場所
      奈良県立医科大学
    • 年月日
      2008-09-26
  • [学会発表] Effects of X-radiation to development of mammalian embryos.2008

    • 著者名/発表者名
      Yoshida, K., Yoshida, S., Morita, T.
    • 学会等名
      19^<th> Annual NASA Space Radiation Investigators' Workshop
    • 発表場所
      米国・フィラデルフィア
    • 年月日
      2008-07-01

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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