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2008 年度 実績報告書

M期チェックポイント遺伝子siRNAのアテロコラーゲンDDSによる子宮体癌治療

研究課題

研究課題/領域番号 19791163
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

矢野倉 恵  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (20433732)

キーワードAurora-A / CHFR / アテロコラーゲン / DDS / 子宮体癌
研究概要

子宮体癌において、Aurora-Aの過剰発現は予後不良なG3腺癌や特殊組織型に高頻度に認められることから、今回我々は、Aurora-A siRNAによるタキサン製剤の抗腫瘍効果の増強をin vivoにて検討した。
Aulora-Aを過剰発現し、タキサン製剤に対し抵抗性を示す子宮体癌細胞株(HEC-1B)をBALB/cヌードマウスの皮下に注射し、腫瘍を形成させた。このマウスに対し、siRNAとパクリタキセル(5mg/kg)を1日おきに投与し腫瘍体積の変化を経時的に測定した(作成群(1) コントロールsiRNA(2) Aurora-A siRNA(3) パクリタキセル(4) コントロールsiRNA+パクリタキセル(5) Aurora-A siRNA+パクリタキセル)。
薬剤投与後8日目において、Aurora-A siRNA+パクリタキセル群は、コントロールsiRNA+パクリタキセル群を含む他の群に比し、有意に腫瘍体積の増加を抑制した(p<0.05)。また、腫瘍を摘出し、細胞増殖能を測定するためKi-67で、アポトーシスを測定するためTUNELでそれぞれ免疫染色を行つたところ、Aurora-A siRNA+パクリタキセル群は、他の群に比しKi-67の染色性が低下しており、細胞増殖能が低下していることが明らかとなった。また、TUNELの染色性が他の群に比し有意に増加しており(p<0.05)、腫瘍増殖の低下はアポトーシスによるものと考えられた。
以上のことから、Aurora-Aの発現を特異的に抑制することによって、子宮体癌のタキサン製剤に対する感受性の増強の可能性が示唆された。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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