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2007 年度 実績報告書

内リンパ嚢におけるイオン輸送の制御因子および制御能

研究課題

研究課題/領域番号 19791208
研究機関香川大学

研究代表者

宮下 武憲  香川大学, 医学部, 助教 (60363214)

キーワード内耳 / 内リンパ嚢 / イオン輸送 / メニエール病 / イオンチャネル / Na^+, K^+ -ATPase / イオンイメージング / パッチクランプ
研究概要

特定疾患のひとつであるメニエール病の病態は内リンパ水腫であるが、正常では内リンパ水腫が生じないように内リンパ系が調節されており、内リンパ嚢は内リンパ液の吸収をしていると考えられている。しかし、実際に内リンパ嚢がどのような働きをしているか、どのように調節されているか、その全貌はいまだ明らかになっていない。この内リンパ液の輸送能を制御することができれば、内リンパ水腫を呈するメニエール病などの根本的な治療となる可能性がある。そこで、内リンパ嚢における内リンパ液の吸収にかかわる制御因子を探し出し、その制御能を直接測定する実験系を構築した。制御因子として、まず、イオントランスポーターなかでも、Na^+,K^+-ATPase、Na^+-K^+-2Cl^-cotransporter、Na^+-Cl^-cotransporterに注目した。
まず、生きた組織における個々の細胞で、Na^+,K^+-ATPase活性を測定する方法を確立し、さらに、同じ標本での生きた状態でのミトコンドリア染色法を確立した。そして、内リンパ嚢のなかでも中間部の1型細胞にイオン輸送の駆動力を生み出すNa^+,K^+-ATPase活性が高く、内リンパ液のvolume調節能力を充分持つことをシミュレーションにて確認した(Miyashita et. al.,2007)。また、イオンイメージングやパッチクランプ法では同定が難しい等価のイオン輸送体であるが、イオンと水の吸収器官である腎臓にのみ発現が確認されている、Na^+-K^+-2C1^-cotransporter、Na^+-Cl^-cotransporterの内リンパ嚢上皮細胞への発現を遺伝子レベルで確認するため、RT-PCR,in situ hybridizationを行い、内リンパ上皮細胞への発現を確認した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Large Na^+influx and high Na^+,K^+,-ATPase activity in mitochondria・rich epithelial cells of the inner ear endolymphatic sac2007

    • 著者名/発表者名
      Miyashita Takenori
    • 雑誌名

      Pflugers Arch Eur J Physiol 453

      ページ: 905-913

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Expression of the Na^+-K^+-2Cr^- cotransporter in the rat endolymphaticsac2007

    • 著者名/発表者名
      Kosuke Akiyama
    • 雑誌名

      BBRC 364

      ページ: 913-917

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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