研究概要 |
睡眠呼吸障害(sleep disordered breathing : SDB)および鼻閉によって認知機能低下が生じるかどうか,またその認知機能低下がどういった機序によって生じているのかを明らかとするため,事象関連電位(event-related potential : ERP)の一つであるP300を用い検討した. SDB患者群や鼻閉のある群ではコントロール群に比し,P300潜時が有意に延長していた.閉塞型のSDB患者群でのP300潜時延長は年齢や罹病期間と相関していた.また鼻閉はSDBとは異なる機序で認知機能低下に影響をおよぼしている可能性が示唆された.
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