悪性黒色腫随伴網膜症と同様に網膜変性を生じるモデル動物であるRCSラット(Royal College of Surgeons Rat)、P23HラットおよびS334terラットに対しアントシアニン1mg/kg/day を連日経口投与し、効果を検討したところ、アントシアニン投与群では組織学的にはRCSラットとP23Hラットの外顆粒層の厚さが有意に保たれていた。また、TaqMan[○!R]PCRを用いたapoptosis pathwayの諸因子の変化を転写レベルで検討したところ、RCSラットにおいてはcas8の発現がcontrolに比べて有意に減少していた。以上から、ある種の網膜変性に対してはアントシアニンは効果があると考えられた。
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