研究概要 |
波長操作型および偏光感受型前眼部光干渉断層計を用いて、緑内障に対する線維柱帯切除術後眼の形態的、偏光特性の評価を行った。 正常眼における生体計測も行い、他の光学式、超音波式による計測結果と光干渉断層計による測定結果に良好な相関があることを示した(Ophthalmology, 2009)。3次元解析が可能であるため病変の特定を容易に行い、さらに、容積評価も可能であった。 線維柱帯切除術を施行し、術後経過良好な症例では、眼内組織からのバイパス路のプールであるろ過胞内部水隙が大きく、また、ろ過胞壁が厚く、低反射の組織を含んでいることが明らかとなった(Ophthalmology, 2009)。偏光特性に着目すると、術後経過が長い症例ほど、また、術後経過不良な症例ほど、偏光特性が変化していることが明らかとなった(Opt Express, 2009)。
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