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2008 年度 実績報告書

糖尿病網膜症における腫瘍壊死因子(TNF-alpha)の病態的意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19791279
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

松原 明久  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教 (80336685)

キーワード糖尿病ラット / アクリジンオレンジ / 白血球
研究概要

目的 : 糖尿病網膜症の原因としてポリオール代謝異常があり、アルドース還元酵素阻害薬は糖尿病網膜症の治療薬として期待されている。今回我々は近年開発されたアルドース還元酵素阻害薬Fidarestatを用いて、糖尿病ラットにおける白血球-血管内皮相互作用に対する抑制効果を検討した。
方法 : 実験動物はLong-Evansラットを用い、糖尿病ラットはストレプトゾトシン(STZ)75mg/kgを腹腔内に投与して作成した。Fidarestatは固形飼料中に含有させ自由摂取とした。STZ投与日より4mg/kg/day、16mg/kg/dayで摂取させたものをそれぞれ4mg群、16mg群とし、固形飼料(薬剤非含有)のみを摂取させたものを糖尿病群、未処置のものをコントロール群とした。網膜中のソルビトール・フルクトース濃度はLC/MS/MSを用いて測定した。網膜内白血球集積はアクリジンオレンジデジタルフルオログラフィーを用いて検討した。
結果 : 糖尿病群ではソルビトール・フルクトース濃度は有意に上昇していたが、4mg群、16mg群いずれも糖尿病群と比較して有意に減少した。網膜内白血球集積数は4mg群で6.1±3.5/mm^2、16mg群で5.2±3.2/mm^2といずれも糖尿病群(9.8±3.9/mm2)に比較して有意に抑制された(p<0.0001)。
結論 : Fidarestatは糖尿病ラット網膜の白血球集積を抑制した。Fidarestatは糖尿病網膜症における白血球-血管内皮の粘着能亢進を改善することが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Pitavastatin attenuates leukocyte-endothelial interactions induced by ischemia-renerfusion iniury in the rat retina2009

    • 著者名/発表者名
      Miyaki Kenichi
    • 雑誌名

      Curr Eye Res 34

      ページ: 10-17

    • 査読あり
  • [学会発表] 糖尿病ラットにおける網膜白血球集積に対するアルドース還元酵素阻害薬の抑制効果2008

    • 著者名/発表者名
      服部知明、松原明久、谷口香織、小椋祐一郎
    • 学会等名
      第112回日本眼科学会総会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20080417-20

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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