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2008 年度 実績報告書

黄斑におけるトロポミオシンアルファの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 19791305
研究機関独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター)

研究代表者

岡本 はる  独立行政法人国立病院機構東京医療センター(臨床研究センター), 分子細胞生物学研究部, 研究員 (40374160)

キーワード遺伝子 / タンパク質 / プロテオーム / 老化 / ストレス
研究概要

トロポミオシンは筋肉、非筋肉の細胞に普遍的に存在し、アクチンフィラメントの制御に関与している。また各々の組織・細胞で特異的なアイソフォーム存在する。19年度の研究結果から、カニクイザルの黄斑で同定されたトロポミオシンは、検出される抗体の違いから2種類に分けることができる。一方は、脳で発現するアイソフォームを検出する抗体(TMBr)で検出されるアイソフォーム、もう一方は、脳で発現するタイプ以外を検出する抗体(TM311)で検出されるアイソフォームである。本年度はこれら2種類についてそれぞれ解析を行った。
1)TMBrは視細胞での発現が観察されていることから、視細胞における機能を調べるために、これまでに報告されている視細胞の初代培養を参考に、ブタ網膜の視細胞の初代培養を検討した。細胞は培養後10日間生存したが、ウエスタンブロッティングにより、視細胞特異的タンパク質であるオプシンは培養開始から著しく減少することが認められ、視細胞の特性が失われていくことが示された。またTMBrも検出されず培養細胞での機能解析は困難なことが示された。
2)TM311で検出されたシグナルは主に、脈絡膜に局在していたことから、血管組織に存在するアイソフォームであると考えられる。血管には平滑筋や血管内皮細胞に複数のアイソフォームが存在することから、血管内皮細胞のマーカーと平滑筋タイプのアイソフォームを検出する抗体で各々免疫染色を行った。共染色の結果、TM311のシグナルは、血管内皮細胞に局在していることが示された。血管内皮細胞は膜透過性を制御し、網膜の恒常性の維持に重要である。またアポリボタンパク質が誘導する膜透過性の増大において、アクチンフィラメントの変化が報告されている。トロポミオシンはアクチンフィラメントの制御を介して膜透過性の変化に寄与していることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考]

    • URL

      http://www.kankakuki.go.jp/lab_c-1.html

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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