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2008 年度 実績報告書

PLGA-collagen hybrid meshを用いた横隔膜の再生

研究課題

研究課題/領域番号 19791306
研究機関筑波大学

研究代表者

瓜田 泰久  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (90361352)

キーワード先天性横隔膜ヘルニア / PLGA / コラーゲン / Hybrid Scaffold / 間葉系幹細胞 / 再生医療
研究概要

横隔膜ヘルニア(以下本症)は先天性に横隔膜の一部が欠損している疾患であるが、直接縫合できない欠損の補填には人工膜が使用されている。通常本症に対する手術は新生児期に施行され、人工膜を使用した場合患側の胸郭の形成に影響を及ぼす。この解決には既存の人工物では不可能である。既知の生体材料を使用することも非現実的であり、再生医学を用いて組織再生をはかり欠損部を補填する方法が必要であるが、その開発が本研究の目的である。本研究で扱う横隔膜は骨格筋であるが、国内での研究はなされておらず本邦初である。
本研究では人工的に横隔膜を欠損させたラットモデルを用い、PLGA-collagen hybrid meshを縫着してその再生を図る。PLGA-collagen hybrid meshは、加工しやすい反面細胞接着作用に乏しい生体内吸収性担体であるpoly-DL-lactic-co-glycotic-acid(PLGA)に胞接着・増殖促進作用をもつ天然高分子コラーゲンスポンジをハイブリッドさせたシート状担体である。
本研究ではPLGAのみのシートに比してPLGA-collagen hybrid meshは厚い膠原線維膜に置換することが明らかとなった。また免疫染色においてPLGA-collagen hybrid meshを使用したグループには筋線維の進展を認めた。ただし、間葉系幹細胞の有無では線維膜の厚さや筋線維の進展の程度に優位な差を認めなかった。
本研究ではPLGA-collagen hybrid meshがPLGAのみのシートよりも強固な膜を形成することが示された。より大型のモデルでの検討をすることにより、PLGA-collagen hybrid meshの早期の臨床応用が可能となる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Evaluation of diaphragmatic hernia repair using PLGA mesh-collagen sponge hybrid scaffold : An experimental study in a rat model2008

    • 著者名/発表者名
      Yasuhisa Urita
    • 雑誌名

      Pediatric Surgery International 24

      ページ: 10411045

    • 査読あり
  • [学会発表] 腹腔鏡補助下根治術を行った胸骨後ヘルニアの1例2008

    • 著者名/発表者名
      瓜田泰久 小室広昭 堀哲夫 楯川幸弘 工藤寿美 星野論子 金子道夫
    • 学会等名
      Pediatric Surgery Joint Meeting 2008
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2008-11-21

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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