Motopsinと運動神経機能との関連を調べるために、マウスの耳下腺前縁での顔面神経軸索損傷後における、顔面神経核でのmotopsin mRNAの発現を検索した。神経機能は3ヶ月間ヒゲの動きを見ることで評価した。ヒゲの動きは、損傷側で術後14日まで消失し、21から35日で徐々に回復を認めた。motopsinの発現は術後14日まで減少したが、21日までに著明に回復した。対照的にgrowth-associated protein-43(GAP-43)は術後3日で発現が誘導された。これらの結果から、motopsinの発現は顔面神経運動機能の回復と関連していることが示唆された。
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