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2007 年度 実績報告書

アンギオテンシンIIと急性肺障害:AT1受容体阻害による肺保護作用

研究課題

研究課題/領域番号 19791336
研究機関愛知医科大学

研究代表者

野口 裕記  愛知医科大学, 医学部, 講師 (30329809)

キーワードアンギオテンシン / AT1受容体 / 急性肺障害 / レニン / ACE阻害薬
研究概要

ICUに入室した患者を中心に、単球上AT_1受容体(AT_1R)発現率、血中アンギオテンシンII濃度を測定している。単球におけるAT_1RはFITC標識抗AT_1R抗体にて染色後フローサイトメーターにて測定している。血中アンギオテンシンII濃度は、高感度radioimmunoassayを使用して測定中である。現在のところ十分な症例数に達していないため血中アンギオテンシンII濃度と肺障害の関連は明確になっていない。今後症例を増やして肺障害におけるレニンアンギオテンシン系(RAS)の意味合いに関する検討を引き続き進めていく予定である。現在さらにアンギオテンシン変換酵素(ACE)の遺伝子多型の測定を開始している。ACE遺伝子多型は、PCR法を用いることによりintron 16におけるinsertion/deletionを確認する。その結果(I/I),(I/D),(D/D)の3種類の発現型に分類する。アンギオテンシン変換酵素は血中アンギオテンシンIIの律速酵素であるため、遺伝子多型によって、アンギオテンシンを合成しやすい人、しにくい人に分けられ、ひいては肺障害を起こしやすい人、起こしにくい人に分けることができる可能性もある。現在約20人の遺伝子解析を終了している。さらに今後は、動物でARDSモデルを作製しRAS活性化と肺障害の関連も検討する予定である。特にARDSモデルにおける、A)肺内angiotensin II、ACE活性の動態、B)RAS活性化と肺への好中球および単球リクルートメントとの関連、等の検討を行う予定にしている。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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