Streptococcus gordoniiは、歯垢を形成する細菌の一つで、感染性心内膜炎の原因菌としても注目されている。感染性心内膜炎の発症には、局所で菌体と血球系の細胞が結合し、疣贅といわれる大きな固まりを作ることが重要だと考えられている。そこで、これらの宿主細胞とS. gordoniiの付着様式や各宿主細胞のレセプターの同定を試みた。その結果、赤血球では主にGlycophorin Aとband3、単球とマクロファージではCD11bとCD43、好中球ではCD11b、CD43とCD50がレセプターであることが明らかとなった。
|