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2007 年度 実績報告書

新規情報伝達タンパク質の唾液分泌調節における役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19791368
研究機関九州大学

研究代表者

竹内 弘  九州大学, 大学院・歯学研究院, 助教 (70304813)

キーワードシグナル伝達 / 分泌機構 / イノシトール化合物 / カルシウム
研究概要

本研究の目的は「唾液分泌機構における新規分子 PRIP の役割を解明すること」である。すなわち我々の研究室で見出し、中枢神経系における役割が明らかになってきた PRIP 分子の中枢神経組織以外における生理的役割を唾液腺の分泌反応をモデルとして解明しようとするものである。唾液分泌促進に至る既知の情報伝達経路である細胞内 Ca2+ 反応、タンパク質リン酸化反応の PRIP による修飾の分子機構を調べる。初年度の平成19年度はPRIP1,2ダブルノックアウトマウスを用いて以下の実験を行った。(1) 個体レベルでの実験: ピロカルピン刺激による唾液分泌量を測定したところ、ノックアウトマウスの方が野生型と比較して僅かに唾液分泌量が多い傾向にあったが、統計的有意差を認めるには至らなかった。但し、個体レベルでは刺激強度の細かな調節が困難であることが原因で PRIP による繊細な分泌調節への関与が見いだせなかった可能性が大きい。(2) マウスより唾液腺細胞を単離し、外来遺伝子の導入法の検討を行った。リポフェクション、エレクトロポレーション法では検討したいずれの条件でも1割の導入効率に届かず、組み換えウイルスの導入が必要となった。一方この初代培養細胞を用いて刺激に伴うタンパク質リン酸化をウェスタンブロット法によって検出する系を確立した。この系の確立により、唾液分泌機構に関与するタンパク質リン酸化経路及び細胞内 Ca2+ 反応について、個体レベルでは明らかとならなかったような繊細で高度な唾液分泌の調節機構における PRIP の関わりが明らかになると期待される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Differential membrane locahzation of pleckstrin homology domains from 2 isoforoms of phospholipase C-related inactive protein.2007

    • 著者名/発表者名
      高靖、竹内弘、兼松隆、平田雅人
    • 学会等名
      第30回日本分子生物学会年会・第80回日本生化学会大会合同年会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-12-12
  • [備考]

    • URL

      http://www.dent.kyushu-u.ac.jp/sosiki/a04/index.html

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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