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2007 年度 実績報告書

血管内皮前駆細胞を用いた歯髄再生ー新しい細胞源の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19791418
研究機関国立長寿医療センター(研究所)

研究代表者

庵原 耕一郎  国立長寿医療センター(研究所), 口腔疾患研究部, 外来研究員 (60435865)

キーワード歯内療法学 / SP細胞 / 歯髄 / 大動派 / 骨髄 / 脂肪 / マイクロアレイ / 歯髄幹細胞
研究概要

歯髄炎の治療には一般に抜髄が行われるが,歯髄は歯を維持するための重要な機能を有し,抜髄は結果として歯を失う危険性もある。したがって,私どもは歯髄幹細胞を用いて,抜髄に代わる,新しい歯髄再生治療法を開発している。歯髄の再生には血管の新生が不可欠である。今回私どもは,容易に大量に得られる他の組織からの細胞を歯髄再生に応用するため,血管誘導に優れ,歯髄再生に有効な歯髄由来のCD31^-;CD146^-SP細胞を他の組織のものと比較し,歯髄特異性を検討した。
本年度は,まずブタ歯髄,大動脈,脂肪,骨髄組織由来細胞をそれぞれHoechst33342およびCD31およびCD146抗体でラベルしてフローサイトメトリーにてCD31^-;CD146^-SP細胞を分取した。この細胞を継代培養した後,これらの細胞の性状をフローサイトメトリーにて解析したところ,歯髄CD31^-;CD146^-SP細胞はCD34^+が70%,VEGFR2^+が90%含まれていたが,大動脈,脂肪,骨髄組織由来CD31^-;CD146^-SP細胞はCD34^+が30-45%,VEGFR2^+が15-40%であった。またこれらの細胞をマトリジェル上で培養し,VEGFを添加して管腔形成能を検索したところ,歯髄由来CD31^-;CD146^-SP細胞は管腔を形成したが,大動脈,脂肪,骨髄組織由来CD31^-;CD146^-SP細胞は歯髄ほど明確な管腔を形成しなかった。現在,下肢虚血マウスに移植して,in vivoにおけるこれらの細胞の血管新生能の比較を行っている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 高い血管新生能を有する歯髄CD31陰性SP細胞による歯髄再生2008

    • 著者名/発表者名
      庵原耕一郎, 鄭力, 和気弘明, 伊藤正孝, 鍋倉淳一, 脇田英明, 中村洋, 引頭毅, 松下健二, 中島美砂子
    • 学会等名
      日本再生医療学会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2008-03-12
  • [学会発表] A Potential New Cell Source for Vasculogenesis in Ischemia,CD31-;CD146- Side Population Cells from Dental Pulp2007

    • 著者名/発表者名
      Nakashima M, Iohara K, Zheng L, Wake H, Ito M, Wakita H, Nabekura J, Nakamura H, Into T, Matsushita K
    • 学会等名
      The American Society for Cell Biology 47th Annual Meeting
    • 発表場所
      Washington,DC,USA
    • 年月日
      2007-12-04
  • [学会発表] 高い血管新生能を有する歯髄CD31陰性SP細胞を用いた歯髄再生2007

    • 著者名/発表者名
      庵原耕一郎, 中村洋, 松下健二, 中島美砂子
    • 学会等名
      日本歯科保存学会
    • 発表場所
      岡山
    • 年月日
      2007-11-08

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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