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2008 年度 実績報告書

顎口腔機能の回復が脳血流に及ぼす影響についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 19791433
研究機関大阪大学

研究代表者

長谷川 陽子  大阪大学, 歯学部・附属病院, 医員 (60432457)

キーワード咀嚼 / 脳血流 / 体循環 / 自律神経
研究概要

「人間にとって食事すること, 咬むことはとのような意味をもつのだろうか? 」これを明らかにするためには, 咀嚼が脳および全身に与える影響を包括的に解明することが必要である. 本研究は歯学と神経科学が融合した新領域であり, 「食べる」という行為が生体に何をもたらすのか, またその特殊性は何に由来するのかを明らかにすることを最終目標としている.
我々は, 咀嚼をはじめとする顎口腔機能運動時の脳循環, 体循環ならびに筋活動量の同時計測を行い, これらの経時的変化について分析を行った. その結果, 咀嚼やクレンチングにより脳循環と体循環は亢進するが筋活動の種類や量に影響されること, 運動側を片側に限定しても脳循環は両側性に亢進すること, またその亢進の程度は咀嚼側, 咀嚼リズムの意識的制御の有無に影響されないことを明らかにした. さらに実験系を発展させ, 体循環を制御する自律神経活動を計測項目に加え, 咀嚼時の循環応答の数理モデル化を目指した. その結果咀嚼時の脳循環は, 心血管系や体循環を制御する自律神経活動の変化より, 局所脳血流量の影響を受け変化する特徴を有していることが示された.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Effects of unilateral clenching and static handgrip to bilateral cerebral circulation2008

    • 著者名/発表者名
      Hasegawa Y, J. Sakagami, M. Zhang, K. Hori, T. Ono, Y. Maeda
    • 学会等名
      18^<th> Meeting of the European Neurological Society
    • 発表場所
      Nice, France
    • 年月日
      2008-06-09

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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