本研究では口臭予防および治療効果がある生薬に注目し、これらの生薬エキスを試作した成分の溶出がもっとも少ない組織調整材に配合することにより、耐久性が向上しなおかつ口臭予防および治療効果を持つ組織調整材の開発を行うことを目的とした。 2007年度は口腔内環境シミュレションで、4種類のエチル系ポリマー、1種類のメチル系ポリマーおよび各種可塑剤、エタノールを用い、試作組織調整材の動的粘弾性およびその耐久性、溶出性について動的粘弾性自動測定器DMA800および高速液体クロマトグラフLC-21を用いて行い、適切な成分組み合わせの特定ができた。また、各種生薬エキスを用い、揮発性硫化合物(CVS)に対する分解能をガスクロマトグラフGC-7Aを用いて調べ、適切な生薬成分の特定ができた。 2008年度は生薬成分の配合と試作組織調整材の理工学的性質との関係、理工学的性質の耐久性、溶出性について検討を行い、試作粘膜調整材の適切な組み合わせの特定ができた。
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