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2007 年度 実績報告書

骨芽細胞様細胞への圧縮力により誘導されるHsp25の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 19791444
研究機関徳島大学

研究代表者

長尾 大輔  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (90432749)

キーワードメカニカルストレス / Hsp25 / siRNA / caspase3 / アポトーシス
研究概要

我々は以前より、マウス骨芽細胞様細胞株( MC3T3-E1 )にガラスシリンダーを用いてメカニカルストレス(持続的圧縮力)を加える実験系を用い、持続的圧縮力特異的にCox-2 (cyclooxygenase2)、およびHsp25 (heat shock protein 25)のmRNA、およびタンパクが細胞外マトリクスであるインテグリン、MapkinaseのERKの系を介して、発現誘導されることを示した。今回、発現誘導されたHsp25の機能を明らかにするために、siRNAによりHsp25のノックダウンを行ったMC3T3-E1細胞に圧縮力を加え、caspase3の活性と、cell counting kit を用いて、細胞数を計測、さらにTunnel染色を行い、アポトーシス反応の検出を行った。
その結果、コントロール群はcaspase3の活性が見られたのに対し、siRNAによりHsp25をノックダウンした骨芽細胞は、圧縮力によるcaspase3の活性化が抑制されており、生存している細胞数の減少がみられた。また、Tunnel染色により、アポトーシス反応を示す細胞が認められた。こレらの結果より、siRNAでHsp25をノックダウンすると、圧縮力によるアポトーシス反応が促進されることが示された。以上より、圧縮力により発現誘導されたHsp25は、圧縮力をうけた細胞のアポトーシスを抑制していることが示された。
今後は、ラットに純チタン棒を埋入し、in vivo でも周辺骨にHsp25が発現しているかどうか、アポトーシス反応が誘導されるかを実験していく予定である。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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