顎運動データには、顎口腔機能の臨床診断などにおいて有用な様々な情報が含まれている。本研究では、チェアサイド用6自由度顎運動測定器(cs-IIi)を用いて健常被験者および顎関節雑音を有する被験者の顎運動測定を行い、得られた顎運動データから顎関節雑音症例を診断する上で有用となる特徴的なパラメータの考案を試みた。健常有歯顎者24名および顎関節雑音を有する被験者12名の顎運動測定を行い.得られた顎運動データから顆頭間軸角を求め、解析を行ったところ、顎関節雑音症例を診断する際に有用なパラメータとなる可能性が示唆された。
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