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2008 年度 実績報告書

任意形態付与が可能な炭酸アパタイト骨補填材の創製

研究課題

研究課題/領域番号 19791446
研究機関九州大学

研究代表者

鈴木 裕美子  九州大学, 大学病院, 医員 (20432916)

キーワードインプラント / 骨補填材 / ハイドロキシアパタイト
研究概要

骨の再建は歯科領域においてインプラント治療や歯周病治療を行う際の重要な課題であるが、骨欠損部再建術の第一選択は自家骨移植である。しかし近年では自家骨に代わる補填材として人工骨が注目を集めている。人工骨補填材に関しては臨床応用上の重要性から国内外できわめて活発に研究が行われているものの、自家骨と同様に機能する人工骨補填材はいまだに開発されていない。人工骨が新生骨と置換するためには人工骨の組成を生体骨の組成に近づける必要がある。すなわち、生体骨の無機主成分である低結晶性炭酸アパタイトを人工的に創製できれば、新生骨と置換する吸収性や骨置換速度に優れた人工骨置換材となりうる。
初年度に炭酸アパタイトブロックの物性的検討をおこなったので、本年度はin vitroにおける細胞(骨芽細胞および破骨細胞)を用いた炭酸アパタイトブロックの生体適合性の検討を行い、優れた結果を得ている。また現在実験動物を用いた炭酸アパタイトブロックの生体内吸収性・新生骨形成能の検討を明らかにしているところである。
本研究で提案する骨置換材(低結晶性炭酸アパタイトブロック)は生体内で吸収されたのちに新生骨と置換し、なおかつ骨欠損部の形状に一致させることができるという点で、現在臨床応用されている従来の骨補填材とはまったく違ったものである。本研究において任意形態をもつ炭酸アパタイトブロック創製の実現により、従来の骨補填材の欠点であった生体内での非吸収性や形態付与の困難性等が解決する可能性が高いと思われる。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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