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2008 年度 実績報告書

矢状・側方切歯路角調整機構を有するゴシックアーチトレーサーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19791458
研究機関明海大学

研究代表者

山本 裕信  明海大学, 歯学部, 助教 (60383204)

キーワードゴシックアーチトレーサー / 矢状・側方切歯路角 / 調整機構
研究概要

研究計画に基づき矢状・側方切歯路の調整機構を組み込んだゴシックアーチトレーサーの試作および調整機構の構成・材質の検討・改良および有歯顎者・無歯顎者への応用を行った。
平成19年度に試作した側方切歯路の調整機構を組み込んだゴシックアーチトレーサーをさらに改良し, 矢状切歯路およびその中間領域の調整機構を機能させることを目的とし, 咬合器(申請設備)上にて検討を行った。その結果, 側方切歯路・矢状切歯路について各種展開角を有する可撤性のジグを数種類用意し, 症例に合わせ適宜選択する方法が有効であった. 口腔内のスペースの関係上あまり複雑な調整機構を組み込むのが技術的に困難であること. また, 実際に切歯路調整を行うにあたり口腔内に挿入される装置に複雑な調整機構があると術式が煩雑となること等を考慮しこの方法を採用することとした. 本研究では矢状・側方切歯路について展開角の大きさ別に3タイプ(急 : 100°標準 : 120°緩 : 140°)を製作し各々について咬合器上および有歯顎者において各方向への下顎運動が可能かを検討した. その結果, 有歯顎者・無歯顎者ともに, いずれのタイプにおいても各方向への運動が可能であった. 有歯顎者では咬合状態・運動方向・ジグの傾斜によってはトレーサーに設置したジグからトレーシングピンが浮き上がるケースがあったが, 本来の目的である無歯顎者への応用時には影響は認められなかった.
今後も無歯顎者における症例数を増やすとともに, 側方切歯路の調整機構を組み込んだゴシックアーチトレーサーの切歯路に与える適切な角度等について検討し, 術式のブラッシュアップを図っていく予定である。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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