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2009 年度 実績報告書

マウスガードが身体運動能力と咀嚼筋筋活動様相に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 19791465
研究機関日本大学

研究代表者

淺野 隆  日本大学, 松戸歯学部, 講師 (60349975)

キーワードマウスガード / レジスタンストレーニング / 体幹の伸展・屈曲運動 / 多用途筋機能評価訓練装置 / 顆頭位および切歯点運動 / 3D超音波ナビゲーター / 開口筋 / 閉口筋
研究概要

近年のマウスガードの使用法として,顎口腔の外傷の予防・軽減を目的以外に,ウエイトトレーニング(レジスタンストレーニング)においてMGを好んで使用しているアスリートが多くみられる。しかしながら,その好まれる理由は明らかにされていない.そこで,平成21年度はヒトが実際行う競技に注目して,ウエイトリフティングおよびゴルフインパクト時の,筋力を発揮した場合の咀嚼筋筋活動様相を調査した。咀嚼筋の筋活動量計測にはマルチテレメータシステムを使用した。ウエイトリフティングはバーベルの位置により6ステージ,ゴルフスイングは5ステージに分けて,側頭筋,咬筋,顎二腹筋の咀嚼筋筋活動を分析した。また,コントロールは随意的最大噛みしめと開口抵抗時の筋活動量とした。結果,スナッチ競技における筋活動量は,最も体幹の筋力を発揮した場合に側頭筋,咬筋,顎二腹筋は随意的最大筋力に対して,それぞれ41.4,39.1,101.2%であった。ゴルフスイングにおけるボールインパクト時では同様に26.2,31.0,101.6%であった。これらのことから,体幹の筋力発揮時,下顎の頭蓋への固定が咀嚼筋によって行われ,顎二腹筋が強く関与していることが示唆された。言い換えれば,嵌合位で強く噛みしめしていないことが明かとなった。つまり,下顎は体幹の筋力を発揮するのに都合良い位置に変位し、顎関節または臼歯部のある箇所で固定されているといえる。このことは,これまで筋力を発揮する時にヒトは噛みしめるといわれていた定説と異なる結果であり,今後の研究の発展に大きく影響を与えると思われる。これらの内容をウエイトリフティング(スナッチ)はInternational journal of Sports Dentistry,Vol2,No.1 33-40.2009.にて,ゴルフスイングについては日本スポーツ歯科医学会雑誌にて発表した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] ゴルフスイングにおける咀嚼筋筋活動様相2010

    • 著者名/発表者名
      淺野隆, 他
    • 雑誌名

      日本スポーツ歯科医学会雑誌 13

      ページ: 86-91

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Masticatory Muscle Activities druing Snatch Weightlifting2009

    • 著者名/発表者名
      Takashi Asano, et al.
    • 雑誌名

      International journal of Sports Dentistry 2

      ページ: 33-40

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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