これまでの研究より、市販リン酸塩系埋没材を高温焼結した結果、クォーツが減少しトリジマイトが生成されていたことが判明したため、市販リン酸塩系埋没材の組成および配合比を分析した結果を参考に、トリジマイトを基材とした試作埋没材を試作し本実験の埋没材試料とした。試作埋没材の物理学的性質の測定、埋没材の加熱時の変化を顕微鏡用加熱装置によって観察、結晶構造の変化をX線回折にて調査し、また、試作埋没材での鋳型で製作したチタン鋳造冠の鋳造精度について検討を行った。 その結果、高温で焼結した鋳型でのCPチタン鋳造は良好な成績を得られたが、市販リン酸塩系埋没材の焼結鋳型とした場合と比較して、各実験内容についてとくに有意な差は無く、トリジマイトの効果はみられなかった
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