研究概要 |
本研究では、温冷覚の測定に、熱流束方式温冷覚閾値計(インタークロス社製、インタークロス200)を、触覚の検査にはSammes-Weinstein Monofilament Testerを用いた触覚閾値測定(SW法)用いて、研究を行った。アロディニアの確認は患者自覚を中心に行い、毛筆等での動的触覚刺激検査も併用した。知覚障害発生後2週間および1,3,6か月後でそれぞれ計測を行った。しかしながら、アロディニア症状を呈する患者が少なかったため(5症例)未だ学会発表等は行えなかった。次に、インタークロス社と共同で、口腔内感覚をより正確に評価するための新しい、径の小さい熱流束方式温冷覚閾値計を開発した。現在のプローブが15mm角に対して、5mm角のものを新しく作成、購入しその性能を評価した結果、若干の差はあるもののともに高値を示した。それぞれ、温冷覚測定にとって有用な検査法であることが確認された。障害部位の範囲によって使い分けることが良いと思われた。
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