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2008 年度 実績報告書

神経因性疼痛におけるACイオントフォレーシス効果の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19791494
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

山崎 陽子  東京医科歯科大学, 歯学部・附属病院, 医員 (90366609)

キーワードACイオントフォレーシス / CCI / 三叉神経 / Fos / リドカイン / 機械的侵害刺激 / Vc / 神経因性疼痛
研究概要

本研究は, 神経因性疼痛に適用されるACイオントフォレーシスの鎮痛効果には中枢変化も関与するのかを明らかにするために行われた。本年度は, 眼窩下神経Chronic constriction injury(CCI)モデルラットを用い, 行動学的実験を行った。CCIが成功したラット20匹をコントロール群, リドカイン貼付群, 生食IOP群, リドカインIOP群の4群に分け, それぞれの処置後に、von Frey Filamentにより、逃避行動閾値を測定した。
その結果, ACイオントフォレーシス直後は、コントロール群を除く3群全てに, 刺激側においてACIOP直後の逃避行動閾値の上昇を認めた。リドカインIOP群では, 他の群より逃避行動閾値の上昇が継続し, 有意差は60分後まで認められた。しかし、4%リドカインを使用したAC IOPの単回使用では, 数日間の効果の持続は認められなかった。
以上より、生食IOP群でも、刺激直後に逃避行動閾値の上昇を認めたため、電気刺激のみであっても、反応の抑制が得られることが明らかになった。また、リドカインIOP群では他の群より効果が継続したことから, 局所麻酔薬と電気刺激双方が利用された場合は、どちらかの単独使用より, 効果的に刺激に対する反応の抑制が期待できるものと考える。
現在までは, ACイオントフォレーシスの効果は, 主に局所麻酔の薬理作用によって発揮されると考えられていた。しかし本研究の結果より, 電気刺激も鎮痛に寄与している可能性が示唆された。ACイオントフォレーシスの鎮痛機序に新たな可能性を見出したことに, この研究の重要性があると考える。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 眼窩下神経CCIモデルラットに対するACイオントフォレーシスの効果2008

    • 著者名/発表者名
      山崎陽子
    • 学会等名
      弟36回日本歯科麻酔学会総会・学術集会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2008-10-09

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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