研究概要 |
造影剤を静脈から速やかに注入し,目的部位について造影剤流入時の時間的変化を画像化したものがdynamic CE-MRIである。唾液腺腫瘍の中でも高頻度に認められる良性腫瘍の多形性腺腫とワルチン腫瘍および悪性腫瘍の粘表皮癌と腺様嚢胞癌において、このdynamic CE-MRIが鑑別に有用であった研究結果を英文雑誌に報告した(Oral Oncol. 2007 43(9):940-7)。ワルチン腫瘍は、急増・急減の特異的な造影効果を現し、診断学上、重要な結果を得られた。また、dynamic CE-MRIのパラメーターのうち、Tmax(最も高い造影効果の値を示した時間)とWashout ratio(造影剤の排出の割合)が診断に有用であった。
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