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2009 年度 研究成果報告書

口腔扁平苔癬の発症および病態形成の分子機構におけるT細胞マイクロキメリズムの関与

研究課題

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研究課題/領域番号 19791529
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関九州大学

研究代表者

林田 淳之介  九州大学, 大学院・歯学研究院, 助教 (80432920)

研究期間 (年度) 2007 – 2009
キーワード口腔扁平苔癬 / マイクロキメリズム / 移植片対宿主反応
研究概要

本研究の目的は、T細胞マイクロキメリズムによって移植片対宿主反応(GVHR)が引き起こされ、その結果口腔扁平苔癬(OLP)とシェーグレン症候群(SS)の両疾患の発症が惹起されるという仮説を証明することである。
1. 男児出産歴のあるOLP患者の頬粘膜生検組織からゲノムDNAを抽出し、リアルタイムPCR法を用いてY染色体特異的配列を増幅検出した。結果、27例のうち6例(22.2%)でY染色体特異的配列が検出された。
2. 1でY染色体特異的配列を増幅検出し得た6例において、FISH法を用いたT細胞マイクロキメリズムの検出を行った。この男児の出産歴があるOLP患者3例の病変部の凍結切片において、FISH法を用いてY染色体陽性細胞の存在が同定できた。しかし、FISH法と免疫組織化学染色の二重染色を用いたY染色体陽性T細胞の同定を進めているが、現在のところその同定が確認された。
3. 研究に対して同意が得られれば、患者本人とご子息(男女問わず)のHLAタイピングを行い、OLP患者のHLA遺伝子解析を行うことで、子供の性別を問わずに、胎児由来の細胞の移入があるかどうかを検討する予定であった。
最終的には、標的抗原が同定されることで、SSやOLP発症のメカニズムを解明できるだけでなく、有効的な治療法も開発できると考えているが、その治療法までは今回至らなかった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008 2006

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] ミクリッツ病とシェーグレン症候群唾液腺病変における相違点2009

    • 著者名/発表者名
      森山雅文、大山順子、林田淳之介、篠崎昌一, 他
    • 学会等名
      第7回九州シェーグレン症候群研究会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2009-05-30
  • [学会発表] M3型ムスカリン受容体アゴニストによるドライマウスの治療2009

    • 著者名/発表者名
      林田淳之介、大山順子、森山雅文、中村誠司
    • 学会等名
      第8回九州シェーグレン症候群研究会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2009-05-30
  • [学会発表] M3型ムスカリン受容体アゴニストによるドライマウスの治療2008

    • 著者名/発表者名
      林田淳之介、大山順子、森山雅文、中村誠司
    • 学会等名
      第17回九州シェーグレン症候群研究会
    • 発表場所
      岐阜
    • 年月日
      2008-09-19
  • [学会発表] Detection of maternal-fetal microchimerism in patients with oral l i c hen planus.2006

    • 著者名/発表者名
      HAYASHIDA J-N, NAKAMURA S., et al.
    • 学会等名
      83rd General Session & Exhibition of the International Association of Dental Research
    • 発表場所
      Baltimore
    • 年月日
      2006-07-04

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公開日: 2011-06-18   更新日: 2016-04-21  

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