研究課題
若手研究(B)
ラットの唾液腺細胞をFluorescence Activated Cell Sorting(FACS)を用いた細胞分離法によりErythroid cell、CD45、ICAM-1(Intercellular Adhesion Mollecule-1)、RT1A(MHC class1)これらの細胞表面マーカーの発現に基づいて唾液腺細胞を回収した。Erythroid cell-CD45-ICAM-1+OX18+の細胞画分にコロニー形成能の高く唾液腺の全細胞に分化しうる細胞が含まれていることがわかった。すなわち増殖能の旺盛な唾液腺幹・前駆細胞が含まれている可能性が示唆された。ラット顎下腺細胞をコラーゲンスポンジに播種しラットの下顎歯肉骨膜下に移植した。移植後5週目に組織学的解析により導管様構造がコラーゲンスポンジ内に確認された。自己細胞移植の方法として有用と思われる。またヒト唾液腺についても血清含培地から無血清培地に交換する培養方法で培養が可能であり、唾液腺全細胞に分化しうる細胞の存在が示唆された。
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International Journal of Molecular Medicine (in press)