研究概要 |
齲蝕は歯面に付着するバイオフィルム(デンタルプラーク(pl))によって生ずる。したがって,原因菌(MS:S.mutans(S.m)とS.sobrinus(S.s))を含めたplの解析は重要である。今回我々は,酸による環境の変化によるplおよびMSの変化について着目し,検討を行った。その結果,plのCariostat値(CAT21R)とpl中のS.m菌の比率は相関する傾向が見られた。また,MSのうち耐産生能が高い株はF-ATPaseの発現量が2倍程度高いことが示された。従って,酸環境とplの状態,及び菌の性状には深い関連があることが示唆された。
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