• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

マウス第三臼歯欠損に関与する遺伝子検索

研究課題

研究課題/領域番号 19791600
研究機関日本大学

研究代表者

清水 武彦  日本大学, 松戸歯学部, 講師 (40328761)

キーワード先天欠如歯 / マウス / 遺伝子
研究概要

これまでの研究で、ELマウスの染色体3番の特定領域のみを、正常な歯列を持つMSMマウスの染色体と置換したコンジェニックマウスを作製し、染色体3番の中間領域にマウス先天欠如歯の原因遺伝子が存在することを証明し、この範囲をam3領域と名づけた。しかし、am3領域の長さは約5メガベースペア(Mb)あり、原因遺伝子の候補となる遺伝子は40を超えていた。
これまでに作成したコンジェニックマウスにELマウスを交配することにより、am3領域内で染色体組み換えを生じさせ、その子孫に歯の欠如がみられるかどうかを観察することにより、am3領域をさらに狭い範囲に限定することを平成19年度の目的とした。コンジェニックマウスの交配により100匹のマウスを作成し、これらのすべてマウスを生かしたまま尾からDNAを抽出した。am3領域内で染色体組み換えが生じたかどうかを調べるために、PCR-電気泳動法を用いた。PCRのために用いるDNAマーカーは、am3領域の複数の遺伝子内に設定した。染色体組み換えにより、ELマウスの欠如歯原因遺伝子が存在する染色体領域を正常マウスと置換できたなら、ELマウスの先天欠如歯の発症を救済できる、すなわち100%先天欠如を持つELマウスに歯を出現させることができると考えられる。染色体組み換えを生じたマウスの歯の欠損状態を観察し、歯が萌出していることを確認した。この結果より、am3領域をセントロメアより131-132Mbに限定し、候補となる遺伝子をLef1, Hadh, Cyp2u1, Sgms2, Papss1の5遺伝子に限定することができた。また、コンジェニックマウスに出現した歯の数から、am3は上下顎ともに影響するが、上顎に対する効果が高いことが明らかとなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] コンジェニックマウスを用いた欠如歯発症に関わる遺伝要因の検討2007

    • 著者名/発表者名
      森田渉, 姚睿, 清水武彦, 永田敦子, 能美誠, 韓 娟, 前田隆秀
    • 雑誌名

      小児歯科学雑誌 45

      ページ: 617-622

    • 査読あり
  • [学会発表] マウス欠如歯発症に関わる遺伝子の染色体マッピング2007

    • 著者名/発表者名
      森田渉, 清水武彦, 姚睿, 韓娟, 前田隆秀
    • 学会等名
      第45回 日本小児歯科学会大会
    • 発表場所
      タワーホール船堀(東京都)
    • 年月日
      2007-07-27

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi