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2008 年度 実績報告書

カルシウム結合タンパクS100発現制御による歯周炎予防法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19791615
研究機関広島大学

研究代表者

内田 雄士  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (40363080)

キーワードマレイン酸イルソグラジン / S100タンパク質 / 歯肉上皮細胞 / 歯周靭帯由来線維芽細胞 / A. actinomycetemcomitans
研究概要

歯周病原性細菌を作用させた歯周組織由来細胞はその由来によってS100タンパク質の発現パターンが異なっていた。例えば、歯肉上皮細胞ではS100P, A1, A3, A7, A8, A9, A12, A13の発現を確認した。一方で、歯周靭帯由来線維芽細胞ではS100P, A1, A3, A8, A9, A13の発現を確認した。さらに、歯周靭帯由来線維芽細胞ではS100タンパク質のレセプターであるReceptor for Advanced Glycation End Productsの産生が認められなかったのに対し歯肉上皮細胞ではその産生が確認できた。S100タンパク質が歯周組織由来細胞の炎症性サイトカイン産生へ及ぼす影響では、S100タンパク質を歯肉上皮細胞に作用させるとIL-8 mRNAの発現が誘導された。健常ラットおよび歯周炎モデルを用いたS100タンパク質産生の比較では、歯周病モデルラット炎症性サイトカイン産生およびS100タンパク質の発現が健常ラットと比較して増加していた。in vitroにおいて歯周組織由来細胞のS100タンパク質産生をマレイン酸イルソグラジンが抑制した。同様にin vivoにおいても歯周組織由来細胞のS100タンパク質産生がマレイン酸イルソグラジンの全投薬によって抑制された。このことは、歯周炎の初期段階でS100タンパク質が発現し、その影響によって炎症が憎悪する可能性があり、また、マレイン酸イルソグラジンはS100タンパク質の産生抑制によってその憎悪を抑制する効果あることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Irsogladine maleate inhibits S100 protein expression in gingival epithelial cells2008

    • 著者名/発表者名
      内田雄士
    • 学会等名
      The International Association for Dental Research
    • 発表場所
      トロント(カナダ)
    • 年月日
      2008-07-03

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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