唾液検査は、検体の採取法が容易であり、無痛下での採取が可能で、生体への侵襲がないなど、特にスクリーニング検査に有用であると考えられる。以前我々は、唾液中の酸化ストレス濃度を測定したところ、歯周病患者では健常者に比べて濃度が高く、歯周病患者においては治療により臨床症状の改善と共に酸化ストレス濃度が低下すること、唾液中の歯周病原性細菌の割合と酸化ストレス濃度には相関が認められることを発見し、唾液は歯周病患者のスクリーニングに有用であることを報告した。本研究では、さらに唾液中の抗酸化力を測定し、唾液中の歯周病原菌と相関があることを見出した。
|